mixiユーザー(id:124952)

2026年07月08日13:11

106 view

「THE ORIGIN OF ULTRAMAN」感想

 これは、日本特撮テレビシリーズの金字塔・「ウルトラマン」シリーズ60周年を記念して製作されたドキュメンタリー。
 企画は、「箱の中の羊」の是枝裕和。監督は、中村裕と吉田一貴の共同。
 フォト

 1966年にTV放送開始された特撮シリーズ「ウルトラマン」は最高視聴率42.8%を記録し、社会現象となった。
 本作では、ギレルモ・デル・トロ、是枝裕和、庵野秀明、樋口真嗣、ニコラス・ウィンディング・レフンら映画監督に、ゲームクリエイターの小島秀夫など、国内外のクリエイターの証言と、円谷英二や当時のスタッフの発想と仕事にも光を当てながら、唯一無二のヒーロー・ウルトラマンの魅力を紐解いていく。

 本作は、円谷プロダクション製作作品であり、それだけに貴重な映像も多い――円谷英二の幻の初監督作品「かぐや姫」や、当時の製作の様子や、企画段階から見るウルトラマンの変遷などは興味深く観たし、登場する様々なクリエイターの視点と切り口にも感心する……勿論、撮影の為に円谷から提供されたフィギィアやソフビ人形を一瞥して「これ、全部持ってる」と言うギレルモ・デル・トロには「ああやっぱり」と思ったし、ニコラス・ウィンディング・レフンがウルトラマン愛を語る姿も意外、ではあった。
 内容的には「ウルトラマン」に限らず、「ゴジラ」に「ウルトラQ」など他の円谷作品にも触れ、円谷英二の殿堂入りまで語るのは、正に60周年記念作らしい、と言える。

 また、「ウルトラマン」の特色は、敵役となる怪獣や宇宙人のバックグラウンドを丁寧に描く事……本作でも紹介された“怪獣墓場”から供養に至る展開もそうだし、バルタン星人登場回では、宇宙難民であるバルタン星人に「我々の言葉を話し文化を理解するなら、君たちを受け入れよう」とか、現在の難民政策での主張と同じような事を言う事や、交渉が決裂し、20億人が乗る難民船を核爆弾で“処分”する、と言う描写には、現在の世界情勢を先取りしたかのような先進性と共に、その発想に空恐ろしいものを感じたりもした。

 ただ、本作にも問題はある。円谷プロ製作だけに仕方のない部分はあるのだが、語られる言葉が賞賛ばかりで、批判性に欠ける……要するにいささか一本調子なのだ。また、先行する等身大ヒーローである「スーパーマン」や、東映特撮の「仮面ライダー」との比較論や、特撮ヒーローの進展なども欲しかったように思う。
5 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年07月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

過去の日記

2026年
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年