これは、ファッション業界を舞台に、トップファッション誌のカリスマ編集長の下で働く新人アシスタントの悪戦苦闘と成長を描く青春ドラマ。
原作は、「ヴォーグ」誌に務めた経験を持つローレン・ワイズバーガーの同題小説で、監督は、人気TVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」を手掛けたデイヴィッド・フランケルが務めている。
出演は、名優メリル・ストリープに、「プリティ・プリンセス」のアン・ハサウェイ、エミリー・ブラントは本作がハリウッド・デビューとなる。
大学卒業後、ジャーナリストを目指してニューヨークの出版社に就職したアンディ・サックス。おしゃれに興味のない彼女が配属されたのが、一流ファンション誌「ランウェイ」の編集部。彼女は、カリスマ編集長、ミランダ・プリーストリーの第二アシスタントとして働くことになる。
すぐにミランダから失望の言葉を浴びせかけられたアンディは傷つくが、編集部の重鎮でファッション・ディレクターのナイジェルから自分の甘さを指摘され、意識を変えた彼女は、周囲が驚くほどの大変身を遂げていって……
この映画、公開時にも劇場で観ているのだけど、レビューを書くには至らずで、今回、続編「プラダを着た悪魔 2」の公開に合わせ、予習を兼ねてあらためて鑑賞したので、感想をまとめる。
本作は、一応、青春映画にカテゴライズされるものと思う。主人公アンディは、望まぬ職場に配属され、自分の知らなかった世界で、悪戦苦闘……時に進む道を見失ったりもするけれど、最後には“自分らしく”ある為の選択をする、と言うもの。
その中で、まるで“悪魔のような”上司の横暴な振舞いに四苦八苦させられるのを、コメディタッチで描き、それが主人公を成長させた、とする展開……これは確かに面白いし、無理難題を解決する事の痛快さもあるのだけど、これにはちょっと笑えないようなシーンもあり、また、“悪魔のような”と言うのは、モデルと思しき「ヴォーグ」誌の名編集長アナ・ウィンターにも失礼では、と思ってしまった。
(映画製作陣からは、公式には「ヴォーグ」誌とアナ・ウィンターがモデル、と言うのは否定されているが)
また、当時22〜23歳の駆け出し女優だったアン・ハサウェイとエミリー・ブラントにとっては、本作のメリル・ストリープがよきメンターとなった事は間違いなさそうで、その後のふたりの活躍を観てもそう思う。
PS
今回、20年ぶりに観て、自分がずっと記憶違いしていた事が判明……アンディの転職先で、人事担当者が「ランウェイ」編集部に問い合わせて、アンディの人物評を入手するのだが、記憶ではミランダが先に手を回したもの、となっていて「あれ?」となった――アナ・ウィンターについてのドキュメンタリーを「ファッションが教えてくれること」他、数本観ているのだけど、そちらのアナ・ウィンターのエピソードとごっちゃになっていたようだ。
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