水曜夜、109シネマズ湘南で「スペシャルズ」。
平日だけど客入りはまぁまぁで、プレミアムシートは満席。そんな観客は自分以外全て女性だった……何だか、すごいアウェーの気分。
これも、佐久間大介人気、なのだろうか?
これは、Snow Manの佐久間大介主演、「ナイトフラワー」の内田英治が監督したアクションエンターテインメント。
共演は、椎名桔平、小沢仁志の他、韓国ボーイズグループ「NCT」の中本悠太、「劇団EXILE」の青柳翔。
風間組・若頭筆頭の熊城は、組長から本家筋の本条会会長の暗殺をするように厳命される。幾度もの失敗の後、滅多に人前に出ない本条が溺愛する孫娘の出場するダンス大会には必ず現れると言う情報を掴んだ熊城は、ダンスチームを結成して会場に潜り込もう、と計画する。
熊城は腕利きの殺し屋を集め、チームを組むが、一匹狼の殺し屋だけにチーム作りからして上手く行かない。そんな中、集められた殺し屋のひとり、ダイヤが勤める児童養護施設の少女・明香が「ダンスを教えるよ」と言い出す。そして、5人の殺し屋は、小学生に叱咤されながらダンスを学び、次第にダンスの魅力に目覚めて行くのだが……
この映画、出来は本当によくない。
まず、「殺し屋」を登場させるリアリティの欠如は呆れるばかり……「ベイビーわるきゅーれ」が“女子高生殺し屋”を観客に納得させる為に、どれだけ腐心していたかを見習って欲しいもの。
人が集まっているダンス会場で撃ち合いして騒動にもならないとか、もう話にもならない。
また、ドラマの方もぐずぐずで、トラウマの克服や、相互理解にチームメイクと言う、ドラマを盛り上げる要素が活かされていないのにもがっかりだ。
それでも、この映画、面白い……と言うか、楽しめてしまったのも事実。
椎名桔平演じる熊城が、最初にダンスパフォーマンスを見せるのが「センチメンタル・ジャーニー」(松本伊代)、物調面でのアイドルダンスで笑わせ、そして「ふられ気分でロックンロール」(トムキャット)で、5人と明香がブルース・ブラザーズのような黒スーツにサングラスでチームのまとまりを見せると言うのには思いっきり懐かしくも楽しくなってしまった。この選曲、そしてちょいと時代がかった振り付けも、昭和世代には嬉しい……この昭和のおじさんの心理を巧妙につく、ダンスプロデュースのakaneのセンスには見るべきものがある。
そして、ヒップホップ音楽にブレイキーが主流となった現在のダンスコンテストに、昭和歌謡で挑むオジサン、と言うのが何ともいい――ただ、この内容とダンスだと、佐久間大介の無駄遣いと言われても仕方ないだろうが……
そんな、昭和世代には嬉しい仕掛けもあるだけに、そんなオジサンを納得させるリアリティとドラマが欲しかった所だが……
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