これは、「犯罪都市」シリーズなどで知られる韓国の肉体派スター、マ・ドンソクが企画・原案・脚本を手がけ、拳で悪魔と対決する悪魔祓い専門会社社長を演じたホラー・アクション。
共演は、アイドルグループ・「少女時代」のソヒョンと、イ・デヴィッド。
監督は、本作で商業映画デビューを果たしたイム・デヒ。
悪魔崇拝者の台頭により混乱する街で、強靭な肉体と力を持つ社長のバウ、除霊を担当するシャロン、情報収集係のキムによる悪魔祓い会社には、警察までもが駆け込む事態となった。
そんな中、医師のジョンウォンから、医療の力ではどうにもならない妹ウンソの悪魔憑きを助けてほしいという依頼が入った。だが、紹介者がマルコ神父だと知ったバウは、その仕事を断ってしまう――バウは、マルコ神父に関わる封印したい過去があった……
しかし、困っている人を放ってはおけない、とキムとシャロンが動き出し、バウもやっと重い腰を上げる――だが、ウンソに憑いていたのは、思ったよりも強大な悪魔で……
この映画、予告編からは、マ・ドンソクの映画らしいアクション・コメディのように思えるのだが、これが結構怖いホラーで、しかも、意外にも本格的なエクソシストものとなっていて、ホラー映画が苦手な自分としては結構ビビりながら観る事になった。
もっとも、そこはマ・ドンソク主演作だけあって、彼が拳を揮って敵をなぎ倒す、痛快アクションシーンはしっかりあるし、前半部分は笑えるシーンもあって、楽しめる映画とはなっている。
また、特筆すべきは悪魔が憑いたウンソ役のチョン・ジソで、彼女の熱演がこの映画を成り立たせる重要な要素となっていたように思う。
気になったのは、この映画、物語が全然動いていない事――映画は、プロローグとして、バウら3人の仕事っぷりを手際よく見せてから本編に入って行くのだが、その本編もまた、プロローグの繰り返しでしかないのだ。確かに、「悪魔祓い株式会社」の紹介も出来たし、活躍も見せた。だが、バウの過去は語られたが、仇敵となる悪魔は、まだ顔も出していないし、対決も勿論これからだ。
エピローグ、途中から静止画アニメとなる次なる戦いを見せるのだが、本編はむしろそちらだろう……それが次回作になるのか、配信ドラマになるのかは判らないが、本作は、その本編に向けた90分の予告編を見せられたような印象で、がっかりとまでは行かないが、かなり物足りない気持ちにさせたれた。
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