これは、町の小さな野球場の取り壊しが決まり、地元草野球チームの最後の試合をオフビートなノリと笑いで映し出す異色ベースボール・ムービー。
監督は、新鋭カーソン・ランド。ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマンが、町のローカルラジオ局アナウンサーの声としてカメオ出演している。
田舎町の小さな野球場“ソルジャーズ・フィールド”が、中学校建設のため取り壊される事になった。
その日は、野球場での最後の試合。集まった地元草野球チームも今日でお終いだ。隣町の球場は遠いし、同じようには集まれないだろうし、そこには別のチームもある。今日が終われば、もう二度とこの球場に集まり皆で野球をすることはない。そんな男たちの“最後の試合”が始まった……
この映画、宣伝コピーにあるように、「おじさんたちが草野球をするだけ」の映画。
映画は、趣味で草野球試合のスコアラーをしている男性の登場に始まり、始まりから終わりまで、球場からカメラが出る事はなく、回想シーンなどもなく、草野球試合を順撮りして行くものとなる。
とは言え、これは決してドキュメンタリーではなく、登場人物には様々なドラマが割り振られた群像劇にはなっている。球場建て替えを進めた人物がチームの中で孤立したり、球場に隣接する茂みから「フィールド・オブ・ドリームス」のようにかつて球場でプレイした人物が出て来ると言う展開もあったりするのだが、それでも大きな盛り上がりもなく、淡々と言うかだらだら続くだけの内容で、中盤以降、さすがに退屈してしまった。
原題は「EEPHUS」で、これは対戦相手のチームの控えのピッチャーが投げる超スローカーブの事で、一応、これは終盤の試合展開とドラマに関係があるのだが、これとで大きな盛り上がりを生むには至らない。
ボクシング同様、「野球映画に駄作なし」と言うジンクスがあるようだし、映画評も決して悪くないのだが、これは自分にはダメだった。
試合を見せるかドラマを見せるのか、どっちつかずの内容も、オフビートなノリも、どうにもハマらず、ただだらだらするばかりだなぁ、と言う印象だった。
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