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2025年10月18日16:44

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「劇場版総集編 ガールズバンドクライ 【前編】 青春狂走曲」感想

 これは、ロックバンドを結成した5人の少女が音楽を通じて成長していく姿を描いた、東映アニメーション製作のオリジナルTVアニメを再編集した劇場版前編。
 監督は、「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」の酒井和男。
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 井芹仁菜は、いじめで不登校となって高校を中退……そんな彼女を児童教育の専門家でもあった父は認めず、衝突した結果、仁菜は単身で上京し、東京でひとり大学進学を目指す事になった。
 上京早々にトラブルを起こしてしまった仁菜は、偶然、憧れのバンドのボーカル・河原木桃香と出会い、そして、何事も上手く行かない鬱憤を、歌に乗せて吐き出すのだった。
 そんな勢いで、桃香と共に音楽活動をする事になった仁菜は、本心を隠しながら生きる安和すばる、両親に捨てられた過去を持つ海老塚智、天涯孤独のルパと共に、ロックバンド「トゲナシトゲアリ」を結成して……

 TVアニメ版は未見。ただ、本作は川崎を舞台としており、よく映画を観に行く川崎で、仁菜ら5人のキャラクターをよく見かける事もあって、劇場に足を運んだ。

 女の子バンドの話、と言う事で、「ぼっち・ザ・ロック」のような内容かと思ったら、こちらは、不甲斐ない自身と戦うだけでなく、世の不条理や様々な軋轢に対する怒りと反発を歌うものとなっている。
 また、本作はモーションキャプチャーを多用する3D・CGアニメであり、演奏シーンもリアルに再現されている。

 物語は、いじめや家庭環境から”逃げた”主人公が、新天地となる東京で「(自分は)間違ってないから。負けたくないから」とやり直しをする、謂わば敗者復活戦。そこに似たような過去、と言うか何れも脛に傷を持つタイプが集まってバンドを組む事になる物語は、かなりハードな青春ものの作りであり、ロックだ、と言えるし、逆境からの成功を描くのは青春映画の王道でもあり、物語には魅力を感じた。
 そんな物語で主人公となる仁菜は、過去のトラウマから不条理には徹底して反発する一方、同情して優しくされても嫌がって怒り出すと言う、作中でも言われる「面倒臭い」性格……これはさすがに感情移入しづらく、ちょっと引いてしまったのも事実だ。
 また、そんな仁菜を、苦境から救った曲にちょっと力がなく、そこまで心動かされなかったのは残念に思えた。
 ただ、王道の青春映画で、なかなか本格的な音楽映画でもある本作、とりあえず前編を観てしまった事もあり、これは後編も付き合おうとは思っている。
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