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2024年06月29日19:26

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犬神家の一族(2023)

吉田照幸演出
2023年にNHKでドラマ化されたもの。
 信州の製糸産業の巨人である犬神家の当主が、莫大な遺産を残して他界したが、出征したままの孫、佐清が帰ってくるまで遺言状が公開されないという状況だったが、彼が母親松子とともに帰ってくる。
そこにやってきた金田一耕助。
犬神家に関わる法律事務所の関係者から犬神家で恐ろしい殺人事件が発生するのを防いでほしいと書かれた手紙が届いたのだ。
現地信州那須市に着き、さっそく差出人に会おうとしていたところで、若く美しい女性が乗ったボートが転覆しそうになっているのを目撃し、急いで救出に向かう。
ところがその間に差出人が殺されてしまう・・・。

 まず吉岡秀隆演じる金田一耕助は化夢宇留仁的にはダメダメ(汗)
ちうかそもそもこの人に俳優としての価値を認められない(汗)
とにかくリアリティが無いのだ。
しかしそれ以外の部分では、これまでの映画版やドラマとは桁違いの完成度と言える内容だった。
 まずは流石に映像の完成度が非常に高く、美しい。
特に1977年のテレビドラマ版では唖然とするほど出来の悪かった死体の表現は、俳優が演じているのかと見紛うばかりのダミーを用意したうえで、あえてカメラを微妙に揺らして俳優の演技かと思わせてからその首が転がり落ちる演出など、お見事。
そもそもの画質の向上も桁違いで、化夢宇留仁はレンタルしたDVDをコピー(記憶容量は半分になるのでその分画質が劣化する)したもので観ているのだが、それでもブルーレイかと見紛うばかりの高画質だった。
 また目立たないが実は脚本&演出の技術も向上し続けており、本作では原作を完全に噛み砕くまで分析した後に再構成されており、例えば犯人の行動のここは筋が通ってここは筋が通らないなど、非常に明確に提示されて見事なミステリーにまとめ上げている。
こういう点では1977年のドラマ版はそもそも原作を理解していたのかどうかも怪しい(笑)
 そして圧巻の大竹しのぶの演技(汗)
表情もさることながら、その声の衰えを見せない素晴らしさ。深刻な雰囲気のセリフはほとんどハマーン様(笑)
その他のキャストも味わい深い顔ぶれがそろっており、みんないい感じだった(主役以外/汗)。
 ちうわけで予想を遥かに上回る完成度にびっくりした。
このレベルであれば普通に面白いミステリーの映像作品としても人に勧められそう。
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