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2024年04月27日07:54

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「劇場版ブルーロック EPISODE 凪」感想

 これは、「史上最もイカれたサッカー漫画」の異名を持つ原作:金城宗幸、作画:ノ村優介による漫画「ブルーロック」の三宮宏太によるスピンオフ作品「ブルーロック-EPISODE 凪-」をアニメ映画化したもの。
 監督はTVアニメ版で副監督を務めた石川俊介。

 何をするのも面倒で無気力な高校2年生・凪誠士郎は、W杯優勝を夢見る同級生・御影玲王にその才能を見出されてサッカーを始める事になる。
 天性の身体能力とトラップ力を武器に、常人には真似出来ないようなプレーを披露する凪を擁するチームは連戦連勝を重ね、やがて日本サッカー連盟の特別強化組織“ブルーロック(青い監獄)”から強化選手として招かれて……

 これは、「スラムダンク」、「ハイキュー」に続く、スポーツ青春映画の第三弾。
 映画となったのは、28巻にもなる原作漫画本編ではなく、現在、4巻が刊行されているスピンオフ作品。本編では主人公のライバルとなる、無気力な高校生・凪がサッカーの面白さに目覚め、それと共に、彼をサッカーに引き込んだ親友・御影との関係が変化して行く……と言う物語の展開も、青春映画としては定番で、この着目点はいいと思う。

 しかし、これは前述した2作品に到底及ばないものだと思う。長いエピソードの中から、印象的な一試合を切り取った先の2作品に対し、本作はスピンオフ作品のダイジェストで、終盤は断片的なシーンとエピソードの連続の、殆ど予告編のような内容で、予備知識がないこちらには全く流れについていけないものになっており、1本の映画としては問題あり。終盤は殆ど破綻していると言っていい。
 また、スピンオフ故の事なのだが、本編の登場人物には人物・背景描写がしっかりされるのに、本編登場人物は表面的な紹介に留まり、これでは感情移入も難しい――勿論、本編をよく知る人なら問題ないのであろうが……

 そんな内容故、これは原作漫画、そしてTV版の本編アニメを観て来た人の為のファンムービーとしては成立するものの、劇場公開される映画としては評価出来るものではないだろうと思う。
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