金曜は、在宅勤務。
仕事の後、今日はブルク13で映画2本。
1本目は、
「コンフィデンスマンJP 英雄編」。
これは、長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が“コンフィデンスマン”(信用詐欺師)を演じるTVドラマの劇場版第3弾。
監督は、前2作に引き続き田中亮。「ALWAYS 三丁目の夕日」や「探偵はBARにいる」の古沢良太。
100年前、義賊として活動し、英雄と謳われた伝説の詐欺師「ツチノコ」……その三代目が亡くなった。
ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人は、何れも三代目の下で腕を磨いた過去を持っていた。四代目ツチノコ襲名を賭け、3人は真剣勝負をすることになる。
世界遺産都市、マルタで、引退したスペイン人の元マフィアが所有する、幻の古代ギリシャ彫刻“踊るビーナス”を狙うが……
このシリーズ、騙し・騙されのコン・ゲームを描くコメディだが、今回は、構成に一工夫ある……物語を登場人物ごとの視点で見せる、「羅生門」方式なのだ。もっとも、そこに人物ごとの主観が入り込まず、視点を変える事で、少しずつ真相を見せて行くのは、先日公開された「悪なき殺人」のようでもある。
一方、ドラマは小さく――犯罪組織でもない、ベテラン詐欺師の後継者問題でしかない――前作「プリンセス編」のような感動的でもなく、トリックと面白さで見せる映画だが、この工夫のせいで面白く観られた。
まぁ、トリックの方は、今回の敵役である、四代目ツチノコの偽者の正体は、割と簡単に判ってしまうし、邦画の悪癖である、“高笑いする悪党”と言うのは、安っぽい演出だ、また、「バリアフリー映画」と揶揄される、台詞で説明しすぎる古沢良太脚本も鼻につくが、このシリーズの集大成と言えるものになっているように思う。
次いで2本目は、
「クライ・マッチョ」。
これは、クリント・イーストウッド監督デビュー50周年記念作品。
元ロデオ界のスターだったマイクは、妻に先立たれ、テキサスの荒野で孤独な日々を過ごしていた。ある日、恩義のある元・雇い主に「メキシコにいる別れた妻から息子ラフォを取り戻してほしい」と頼まれ、メキシコへ向かう。
裕福な母の元を飛び出し、ストリートで、荒れた生活を送るラフォを見つけたマイクは、共に米国を目指すが……
この映画、何だか先日観た「マークスマン」と似ているような――まぁ、こちらの追っ手はチンピラひとり、大したアクションもサスペンスも起きる訳でないのだが……
少年を連れての旅の最中で、美貌の未亡人に気に入られて、そこを終の住処にする事を決める、と言う緩い物語で、91歳になっても、まだまだ映画で色恋沙汰を演じるのが、クリント・イーストウッドのらしさだろう……ラフォの母親にもベッドに誘われるしね。
内容としては、「運び屋」に「グラン・トリノ」の要素を合わせ持ったようなものだが、映画としてはかなり粗い作りで、訴えかけて来るものも薄い。
国境を越えた、その先に、ここではない楽園がある、と言う裏テーマも、老境の諦念と見るか、既に涅槃の域に踏み込んだ達観と見るか……
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