金曜は、仕事を定時で上がり、TOHOシネマズ海老名で、
「星の子」。
これは、芥川賞作家・今村夏子の同題小説を「日日是好日」、「MOTHE/マザー」の大森立嗣監督が映画化したもの。
主演は、10年ぶりの映画主演となる芦田愛菜。永瀬正敏、原田知世、黒木華ら実力あるキャストが脇を固める他、主人公の姉役で、「朝が来る」の公開を控える蒔田彩珠が出演しているのも注目だ。
中学三年生のちひろは父と母の3人暮らし。姉は、家を出たきり音信不通となり、父と母は、病弱だった幼少期のちひろを治した新興宗教「ひかりの星」を深く信仰し、その活動に没頭する余り、貧しい暮らしとなっていた。
ちひろは、新任でイケメンの数学教師に一目惚れするが、しかし、夜の公園で奇妙な儀式をする両親の姿を先生に見られてしまって……
これは、新興宗教にハマった両親を持つ少女の姿を通して、様々な「信じる」カタチを描く物語。
主人公ちひろは難しい役柄だが、そこは天才・芦田愛菜だけに、問題があろう訳もない。見事に演じ切って見せている。
他、注目は、不気味な底知れなさを見せる黒木華、そして、“性格の悪いイケメン”がハマり役の岡田将生……「悪人」以来からの彼の定番キャラで、最早、意外性もありゃしない。
映画は、原作よりも「ひかりの星」教団を暗部を描かず、両親の“信仰”をより純粋に描くと共に、「信じる」よりも、ちひろの抱える「責任」に重きを置いて描き、人が“信仰”するあり様について描いているように思えた。
ちひろの両親は、病弱だったちひろの体質を改善することが出来た、と言う思いから「ひかりの星」に帰依するようになった。
その経緯は、母のつけていた10年日記をメモ帳として使っていたちひろにはよく判っていたはず。
(その10年日記を、「ひかりの星」に帰依した途端に止めてしまった心境と言うのも、考えると薄ら寒くなるが)
だから、ちひろは「ひかりの星」の信仰に疑問を抱いていても、姉のように逃げ出す事は出来ない――その姉に言われたように、両親を信仰に傾倒させたのは「ちーちゃんのせい」――だから、大好きな両親に対する責任感から、ちひろは動けない。
映画最後に、3人が見上げた星空で、両親とちひろが同じ流れ星を見る事はない……最早、見てる世界が違うのだ。
それでも肩を寄せ合い、共に生きて行く事を暗示するラストシーンを、ハッピーエンドと見るか地獄と見るかは人それぞれと思う――私は、“家族”と言うものは、こうしたものだろうと思いつつ、それでも、ハッピーエンドには見えなかった。
帰宅後、昨日の寝不足も祟り、何も出来ずにそのまま横になったら寝入ってしまった……
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