日曜は、今週から始まる家の外壁補修の為、バイクを避難させたり、物置を移動したり、とあれこれ。
準備を整えた後、夕方、ブルク13で、
「ジョーカー」。
これは、DCコミックスを代表するヒーロー「バットマン」の最大の敵(ヴィラン)、ジョーカー誕生を描く物語。
市の財政破綻により困窮するゴッサムシティで、病の母を介護しながら暮らすアーサー。コメディアンを夢見ながら大道芸人として働くアーサーだったが、彼には、緊張すると笑いが止まらなくなる持病があり、それが原因のトラブルが絶えなかった。
ある日、「物騒な世の中だから」と、同僚から譲り受けた拳銃が原因で仕事をクビになってしまったアーサーは、その夜、地下鉄で裕福な3人の若者たちに襲われて――
ジョーカーと言えば、何を考えているのか理解に及ばない、悪の天才と言うか悪魔のようなキャラクターとして描かれて来たが、この映画は、そんな男が何故生まれたのかを描くもの。
心優しいピエロだった男が、如何にして悪の権化と化すのか……仕事を失い、公共サービスの停止などの行政にも見捨てられ、恋人は病が生み出した幻想で、憧れのコメディアンに嘲笑され、母親にも裏切られ……全てを失った男が、それでも、自分が自分である事、それを認めてくれる場所に立ちたいと思った時、一線を踏み越える決断をする――
だからこそ、アーサーが最後に辿り着いた彼の“舞台”、そこで喝采を浴びる姿には、痺れるような感動があった。
そして、この映画が危険なのは、そんな「一線を踏み越える」事を後押しする力を持っている事――お前が不幸なのは、お前が悪いのではない。悪いのは社会だ、仮面を被れ、そして、社会をブチ壊せ――格差や分断、貧困などにより虐げられた、多くの人々がジョーカーになる、或いは共感する、と言う時代……折しも、香港では“仮面”を被る事が法で禁止された、と言う現実と不気味なシンクロを見せている。
その意味では、これは正に今を反映して作られた、と言えるのかも知れない。
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