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2019年09月21日21:50

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土曜は……

 土曜日、午前中にかかりつけにクリニックに行き、それから水槽の水替えをするが……なんだか怠くて堪らない。

 ……とは言え、既にチケットも買ってしまったので映画を観に行くのだ。

 今日の1本目は、HTC有楽町で、
 「帰って来たムッソリーニ」
 これは、映画にもなったドイツのベストセラー小説「帰って来たヒトラー」に着想を得、舞台をイタリアに、そして蘇ったのをムッソリーニに置き換えて映画化したもの。
 売れない映像作家カナレッティは、偶然ムッソリーニをカメラに収めたことからドキュメンタリー制作を開始。TVやネットに出演するかつての総帥は人気者になっていくが……
 
 映画「帰って来たヒトラー」を観ているのだけど、この映画も物語はほぼ同じ。
 独裁者に扮した俳優が実際に街中を闊歩して、市民の反応を撮って行く、と言うドキュメンタリー的手法も同様だが、さすがにナチス党の扮装やそのスローガンを口にする事が憚られるドイツとは事情が異なり、ムッソリーニのファシスト党に対してはそこまでの嫌悪感はないようで、市民の反応ははるかに好意的。
 一方で、政治や国内情勢がドイツより悪いイタリアでは、その分、現実の政治への批判が強く、そこにイタリア人が好む、男性的で力強く、単純明快な方針を示すムッソリーニが現われたら……と言う物語は確かに今こそ描く意味があると言うもの。
 その意味では、ブラックジョーク的だった「帰って来たヒトラー」に対し、こちらはより政治的なものとなり、それだけに笑うに笑えない部分があった。

 2本目もHTC有楽町で、
 「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」
 これは、各国の映画祭で数々の賞を受賞した、ユーチューバー出身の新鋭ボー・バーナム監督による青春映画。
 卒業間近の中学生ケイラ。学校では目立たず、「クラスで一番無口でした賞」を貰ってしまうなど、引っ込み思案で不器用な自分を変えようと、Youtubeに動画発信したりするのだけど、全然「いいね!」を貰えない。
 そんなケイラは、高校の体験入学で知り合った女子高生のオリヴィアに誘われて、一緒にモールに出掛けるのだが……
 
 エース・グレードとは直訳すれば「8年生」。5年の初等と3年の中等課程に別れるアメリカでは中学最後の学年、と言う事になる。
 日本では、この年齢は正に「中二病」盛んな時期で、映画はそんな中二病女子が、キラキラした特別な存在になろうと足掻き、そうならない現実とのギャップに苦しむ、と言うもの。
 キラキラした生活を演出しつつ、現実にはスマホにかじりついているだけ、と言う彼女らの姿は時に滑稽であるけれど……これは、自身もユーチューバーであった監督ならでは自虐か同族嫌悪か……
 物語としては、誰にでも経験のあるようなもので、しかも、性や暴力に近寄らず、その意味では、子供にも安心して見せられるものになっているが、それ故に小さくまとまってしまっている感あり。
 それを補う為に、ケイラを父子家庭の子とし、シングルファーザーの父との和解を盛り込んでいるのは、確かに感動的ではあるけれど、ちょっとアザとい、と見られるかも知れない。

 映画の後、今日は有楽町駅前でジャージャー麺。
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