mixiユーザー(id:124952)

2019年03月10日20:55

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金曜は……

 金曜は、仕事の後、シネマジャック&ベティで、この日公開の
 「ウトヤ島7月22日」。

 これは、単独犯としては史上最多の犠牲者を生んだ、ノルウェーのテロ事件を映画化したもの。

 2011年7月22日、首都オスロの政府庁舎が反政府テロリストにより爆破され、8人が死亡。
 一方、オスロから40km離れたウトヤ島のキャンプ地では政府労働党の青年部のサマーキャンプが開かれていた。
 午後5時、キャンプ上に突然銃声が響き、悲鳴が上がった。参加していた数百名の若者たちは訳も判らぬまま島内を逃げ惑い……

 この映画、ウトヤ島を襲ったテロ事件を、サマーキャンプに参加していた若者の視点に合わせたカメラで、ワンカットで描くもの。
 カメラは終始、主人公である少女、カヤに寄り添い、観客は、カヤと共に事件に向き合う事になります。
 情報となるのは、カヤの目線と同じ視覚と音声の情報のみ、ナレーションも解説も一切なし、勿論、犯人の姿は見えず、何が起きているのかもさっぱり判らない……そうして、テロ事件に被害者として遭遇する、と言うのはどう言う事なのか、と言うのを疑似体験する事になるのです。

 これは確かに野心的な内容ではありますが、ノルウェーでは有名な事件で、その背景もよく知られているにせよ、予備知識がない日本人にとっては、ちょっと問題あり。
 確かに、訳も判らず襲撃される、と言う臨場感こそ感じるものの、映画の価値としたら、下手をするとゲーム、若しくはアトラクション感覚で受け止められてしまうのではないか、と。

 ちなみに、犯人は当時32歳のノルウェー人ブレイビクで、彼は自動小銃で武装、取り押さえられるまでの72分間で69人を射殺、数百人が負傷しました。
 (ちなみに、死刑制度のないノルウェーでは、ブレイビクには殺人罪で21年の懲役刑となりました。69人を殺しても21年後には放免されるのですが……多分、刑務所が一番安全でしょうね)
 彼は過激な右翼思想を信奉、ノルウェーの移民政策に反対、危険な外国人を難民として受入れないようにする為に凶行に及んだとのこと。
 その彼が理想とする国家とは、右翼政権により独裁され、他民族を廃した単一民族国家であり、移民受入れに消極的な日本である、と言う事を知ると、日本人にとってもこの作品の意味が変わって来るように思います。

 あと、この映画、PV・ワンカット撮影であり、尚且つ、内容的に過剰に感情移入をさせる内容故に、中盤で映像酔いしてしまい、終盤はほぼ酩酊状態となってしまい、鑑賞後もふらふらで、タクシー捕まえて帰宅、そのまま寝込んでしまいました。

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