土曜は、午後、今週は妹を連れて叔母の見舞いに行きました。
夕方、シネスイッチ銀座で、
「バハールの涙」
これは、イスラム国(IS)紛争で、イラクのクルド人自治区で実際に起きた出来事を元にした人間ドラマ。
イラクのクルド人自治区をISが急襲、弁護士のバハールら一族のうち、10歳以上の男は全員殺され、幼い息子はISの戦士にする為に拉致され、バハールは他の女たちと共に性奴隷にされてしまう。妹は自殺し、ひとり途方に暮れるバハールは、その後、4回も奴隷として転売されるものの生き抜き、脱走する。
その数ヶ月後、息子を救出するため、クルド人女性武装部隊“太陽の女たち”の指揮官となった彼女は、最前線でISと戦っていた。
全員が性奴隷だった過去から命知らずの勇猛さで知られる彼女らは、味方からも特別視され、宗教上の教えで「女に殺されると天国に行けない」と信じるIS戦士らにとっての脅威でもあった……
これは、今年のノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラド氏と同じ、イラクのクルド人、ヤズディ教徒を襲った悲劇。
ムラド氏は、ペンを以て戦ってノーベル賞を得ましたが、この映画の主人公バハールは、銃を持つ事を決意します。
「被害者でいるよりは戦いたい」と言う、その悲壮な決意を描く本作は、IS紛争の一面を切り取った考えさせられるものを持っているように思いました。
映画の後、夕食を食べて帰ろう、と思っていたのですが……シャンテで、
「ナチス第三の男」
が観られるな、と。これは、今週火曜夜に観に行く事にしていたのですが、今日観ておけば、明日の日曜に予定していた、
「七つの会議」
を火曜に回せる……そうすれば、1日バイクで走れるな、と言う事で予定変更、もう1本観て帰ることにしました。
「ナチス第三の男」は、ローラン・ビネの小説「HHhH プラハ、1942年」を元にした映画。
ナチス・ドイツの実質No.3、ユダヤ人虐殺を主導したラインハルト・ハイドリヒ暗殺事件を描くものですが・・・この話ならば、先日も「ハイドリヒを撃て!」と言う映画があったばかり。
そこで、本作は、ハイドリヒが如何にしてその地位に上って行ったのかを描いているのですが……結果として、ハイドリヒ側と暗殺グループ側、2つのエピソードがハイドリヒ暗殺事件を節目として組み合わせられたような構成となってしまい、しかも、それらのエピソードがまるでかみ合わず、違う映画2本を継ぎ合わせたような、木に竹を接ぐような仕上がりになってしまったのには違和感あり。
確かに、女性問題で海軍を辞したハイドリヒが、妻となるナチス信奉者のリナによって人生を変えられ、当初はリナに引き上げられていたのが、やがてリナと立場を逆転させていく辺りはなかなか面白かったので、こちらに軸足を置いて映画にすれば、先行作と違った内容を見せられたように思うのですが、現状では、2つのエピソード共中途半端となってしまったように思います。
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