外出の後で映画2本。
1本目は「ハード・コア」。
これは、狩撫麻礼原作のいましろたかし漫画「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を実写映画化したもの。
権藤右近はあまりにも純粋で、曲がったことが大嫌い。間違いを正そうとする自らの信念をいつも暴力に転嫁させてしまうため、仕事も居場所も失って来た。
そんな右近は、右翼系政治結社に拾われ、その活動資金稼ぎの為に埋蔵金発掘に従事していた。共に働く牛山だけが唯一心を許せる友人だ。そんな2人の前にある日、謎の古びたロボット“ロボオ”が現れ、人生を一変させる一大事が巻き起こる……
この映画、不器用な若者の生き様をオフビートに描く、山下敦弘監督が得意とする物語。
右近はあまりにも不器用で、ハードボイルドを気取ってはいるけれど、どうしようもないどん底暮らし。
そこに現われた、外観スクラップ、中身超ハイテクの“ロボオ”の登場により、底辺と最先端が結びつく。
そこに格差社会や、若者の貧困と言うような社会的要素を持ち込む事をせず、ただただ不器用な男が、結果として巧く立ち回れず、利用され、追い込まれて行く、と言う物語にしたのは山下監督らしいと言えばそうだし、ハードボイルドなこの物語に相応しい。
ただ、「完」マークを出した後、正に蛇足となるエピローグ、これはむしろなかった方がよかったんじゃないかなぁ、と……
2本目は「ファンタスティック・ビースト 黒い魔法使いの誕生」。
これは、J・K・ローリングによる「ハリー・ポッター」の派生シリーズ、5部作の第2作目。
アメリカ魔法省に捕らえられていた“黒い魔法使い”グリンデルバルドが逃亡。
ロンドン在住の魔法動物学者ニュートは、魔法省から海外渡航禁止を命じられていたが、恩師ダンブルドアに説得され、グリンデルバルドの行方を追って密かにパリへと向かう……
第1作は様々な魔法動物、そして、ホグワーツを飛び出し、街の中で一般人と繰り広げるドラマに面白味があったのだが……シリーズ2作目になって、明らかになって来たのは、またしても悪の魔法使いと、ホグワーツの善の魔法使いの対決と言う構図。
魔法使い同士の戦いも、杖から光線のようなものを発して撃ち合う、と言う芸のないもので、これではシリーズを減速させた、「ハリー・ポッター」シリーズ後半の展開と変わらない。
魔法動物は登場種類も、活躍シーンも少なく、これでは「ハリー・ポッター」の焼き直しに過ぎない印象で、いささかがっかりする仕上がりだった。
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