午前中、昨日、12ヶ月点検に出したCBRの様子伺いにバイク屋に行く。
あまり走っていないので、何もないか、と思っていたが・・・試乗の結果、低回転域の具合がよくないらしい。点火系だけではないようなので、キャブを確認、必要とあらばOHしよう、と言う事になった。
結構な費用と時間がかかるが、CBRもこの辺でバッチリ仕上げておかないと段々部品が出て来なくなるから、ここは思い切ってやっておいた方がいいだろう・・・
午後、川崎の109シネマズで映画2本。
1本目、「人魚の眠る家」。
これは、東野圭吾による同題小説を堤幸彦監督が映画化したもの。
IT機器メーカーの社長・播磨和昌と、妻の薫子は、現在別居中。娘の小学校受験が終わったら離婚すると約束していた。だがある日、娘の瑞穂がプールで溺れ、脳死状態になってしまう。回復の見込みがない娘を前に、生かし続けるか、死を受け入れるかという究極の選択を迫られた二人は、和昌の会社の生化学エンジニア・星野の研究する技術により、前例のない延命治療を開始。娘は肉体的には健康を取り戻して行くが・・・
これは、脳死状態に陥った娘を巡る人間模様を通して、人の「死」と言うものを描き出すドラマ。
人の「死」とは何か、心臓が動いている、それだけを以て生きていると言えるのか・・・それは同時に人間とは何かを問う重いテーマを抱えている。
娘の「死」を受け止める、夫婦のドラマとしても見応えあるのに、そこに科学技術を重ね、科学倫理をも問う内容も含むなど、内容は充実。
その、科学技術が暴走をし始める辺りの描写には、慄然とさせられ、最早、ホラー映画に近いものがある。
感動的なドラマではあるけれど、決して“お涙頂戴”ではなく、むしろ抑えた描写であるのも好印象で、クライマックスでは、それ故に素直に感動させられた。
キャストも充実、私生活でも同年齢の子供を持つ篠原涼子は、母の強さと、時にそれが狂気に肉薄する様子を迫真の演技で見せるし、受けに回った西島秀俊も見事。
星野役の坂口健太郎は、持ち前の“爽やかな変態”っぷりでマッドサイエンティストを好演してはいるが・・・篠原涼子、西島秀俊相手だと、お子様扱いなのが惜しい。もうちょっと年嵩の役者(例えばディーン・フジオカとか)ならば、和昌に「妻を寝取ったのでは?」と言う嫉妬心と疑惑を抱かせ、ドラマを更に盛り上げられただろうに・・・
2本目、「鈴木家の嘘」。
これは、作家主義・俳優発掘をテーマにした松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクト第6弾となる人間ドラマ。
監督は、これがデビュー作となる野尻克己で、監督自身によるオリジナル脚本になる。
鈴木家で、ある日、ひきこもりの長男、浩一が自殺する。ショックで記憶を失った母のために、娘の富美はとっさに「お兄ちゃんは仕事でアルゼンチンに行った」と嘘をつくが・・・
これは長男の死を、家族がどのように受入れるかを描いたホームドラマであり、実際、兄を自殺で失った野尻監督の経験に基づくもの。
野尻監督は、これまで娯楽作に多く参加してきており、この映画も、何とも言えないユーモアに満ちたものになっている。
娘のついた嘘のアリバイ作りに奔走する辺りは時にコメディに近づくし、実力派揃いの演技合戦も見物。
そして、事実上の主役である富美役の木竜麻生は、「菊とギロチン」でも好演していたが、本作でも魅力的。彼女には注目だ。
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