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2026年10月05日21:24

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『モネと時間旅行』

〜ノルマンディーの草原に佇む古い屋敷。100年以上にわたり閉ざされていたその屋敷の相続権を持つのは、互いに面識のない30人以上の一族だった。土地開発のため屋敷を売るよう迫られ、一族を代表して屋敷の調査をすることになったセブ、アブデル、セリーヌ、ギイの親戚4人は、そこで印象派の作品らしき絵画と、先祖アデルの手紙や写真を見つける。19世紀にノルマンディーからパリへと旅をし、ベル・エポックの時代を生きた女性アデル。彼女と絵画にまつわる家族の秘密が解き明かされたとき、それぞれの人生に新たな扉が開かれる〜<映画.comさんより>

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セドリック・クラピッシュ監督作は、面白いものもあれば、そこまで...という作品もあったりなんですが、今作は予告の時から「イケる!」と直感。
そして、はい、期待どおり、いや期待以上に面白かったです!

原題の『La Venue de l'avenir』は「未来の到来」という意味らしいです。

ノルマンディーにある古い屋敷の相続権をもつ親族たちが集められる。
土地開発のためそのお屋敷はまさに買い取られようとしていた。
一族を代表してセブ、アブデル、セリーヌ、ギイの4人が屋敷を調査することになる。
そこには白いドレス姿の女性を描いた印象派の作品らしき絵画が残されていた。
屋敷の持ち主はアデルという女性。一体どんな人物だったのか?そして絵画の作者、また、モデルは一体誰なのか?

冒頭、映像クリエイターのセブが、ある美術館で撮影の仕事をしているのだが、モデル女性のワンピースが背景のモネの’睡蓮’の絵(の色?)とマッチしていないという問題が発生。
モデルの服は変えられない、じゃあモネの絵を変えるか。えっ?えっ?
現代(いま)は、そういうこともあっという間にできてしまう。
倫理的におかしくないか?いきなりクラピッシュ監督からの皮肉な問いかけである。

親族代表たちがお屋敷に到着。
疲れ果てたセブが居眠りしていると、そこは19世紀の世界に切り替わる。

アデルは自分を育ててくれていた祖母の死をきっかけに、これからパリに向かうところ。
目的は幼い頃に自分を置いて出て行った母親を探し出すこと。恋人に旅立ちを報告。
アデルは、道中、2人の若き男性と知り合う。1人は画家の卵。もう1人は写真家の卵。
3人はモンマルトルにあるバーの上の小さな部屋で共同生活を始める。

アデルの母親は娼館で働いていた。
最初はショックを受けるアデルだったが、自分自身パリで生活を始め、様々な人たちと出会い、刺激を受け、いろんな体験をしていくうちに、母親の気持ちがわかるようになっていく。

現代の4人はそれぞれ悩みを抱えていた。
仕事、恋人、環境問題、人生そのもの・・・。
4人は、屋敷に残された写真や絵画や手紙を手がかりにアデルの人生を辿っていく。

セブは幼い頃に両親を亡くしてから、祖父母に育てられ、今は祖父と二人で暮らし。’普通の家族’の経験がない。
だが自分の祖先であるアデルの人生を知っていくうちに、他の3人と気兼ねなく話せるようになり、一緒にいて居心地の良さを感じる。
それは他の3人も同様で、4人の中に温かい交流が生まれていく。

かつてアデルが歩いていた同じ場所を、現代のセブが歩いていたりすると、純粋に感動する。
クラピッシュ監督の見せ方が上手いのと、編集が上手いのと、あと何よりも、パリの街が変わっていないからできるということか。

※予告編
https://youtu.be/lyjwn75pnOo?si=q8ykkID9kc5CvO2u

前半のzoomシーンの猫がツボに入ってしまってしょうがなかった私。

そして後半にも、おそらく誰もが爆笑&スカッとするシーンがある。
それまで、現代は現代、過去は過去だったのだが、現代の4人(5人)が薬草を使って過去にタイムトリップしてしまうのだ。
この時点で4人には新たなメンバーが加わっている。教師アブデルの元教え子で、アートに詳しい女性、カリクスト。
タイムトリップしてきた場所に、モネの’印象 日の出’を「こんなものは絵ではない。ただの印象だ」とこきおろしていた野郎がいた。
印象派が評価されている現代のカリクストは「あなたは何もわかっていない!」といきなりそいつをぶん殴るのだ。
これはもう最高すぎて、お腹を抱えて笑ってしまった。

これ以降は観てのお楽しみ。
過去、そして、現在。それぞれの新たな人生がスタートする。

総評:2つの時代の切替がスムーズで心地よい。
絵画に詳しい人は深く楽しめるし、そうでない人(私)でも、それなりに(笑)
ベル・エポック時代のファッションも良かったし、作品そのものが絵画のように美しかった。
隅々まで良く出来ています&楽しめます。観れそうな人には強くオススメ!4.3☆
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