夏の終わり。義弟のお墓参りに。
亡くなってもうじき十七年。
あっという間だったような、三十年にも感じられる長い歳月だったような . . .
ずっと、その不思議な時間のなかにいる。
犬たちとの散歩コースに、蝉しぐれのスポットがある。
ぐるりと雑木林に囲まれた小径に立つと、圧巻の蝉しぐれ。
まるで3Dサラウンドみたい。
ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、アブラゼミ……
数え切れない声が四方八方から降り注いでくる。
鳥の声も混じって、下草からは秋の虫たちの歌が負けじと重なる。
森林の音のシャワーに包まれていると、細胞が整い直すような気がする。
庭では、バラたちに続いてガーベラが咲き始め、
キンカンは小さな実をたくさんつけた。
――秋来ぬと 目にはさやかに見えねども
風の音にぞ おどろかれぬる
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