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2026年07月21日22:19

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『済州島四・三事件 ハラン』感想

〜3万人近くが犠牲になったとされる無差別虐殺が行われながらも長きにわたり隠ぺいされ続けてきた「済州島四・三事件」を題材に、理不尽な暴力に追い詰められながらも必死に生き抜こうとする母娘の逃避行を描いたドラマ〜
〜1948年4月3日、外国勢力による干渉に反発した済州島の一部島民が武装蜂起したことに端を発した「済州島四・三事件」。同年10月より、政府は海岸線から5キロ以上離れた地域を「敵性区域」とみなし、「出入りする者は無条件に射殺する」という布告文を発令した。村人たちは難を逃れるため、済州島の中央にそびえる漢拏山(ハルラサン)を目指す。一時的に村を出ることになった女性アジンは、村に残してきた6歳の娘ヘセンのことが心配でたまらない。その頃、村では韓国軍が老人たちを容赦なく射殺していた。生き残ったヘセンは、母を捜すためたったひとりで山へ向かう。奇跡的に再会を果たした母娘は、生き延びるため命がけの逃避行に出る〜<映画.comさんより>

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かなり前に観た作品で、書くことはちょっと諦めていたんですが『トロフィー』を観て、やっぱり少し書いておかなければと思い直しました。

『トロフィー』の父親は自分のルーツは済州島にあると言っていました。
観賞後に読んだ監督のインタビューで「なぜお父さんは朝鮮籍のままだったのか」が詳しく書かれていましたバッド(下向き矢印)
「在日コリアンの9割は南の出身です。お父さんとお母さんも、実はふたりとも南の出身なんです。終戦後に朝鮮半島が南北に分かれたあと、南の政府は、国内がたいへんなことになっているからというので、在日への支援を拒否した。一方で、北の政府は在日が建てた朝鮮学校を支援し、帰国事業を展開した。当時、故郷の南にも、日本にも居場所がなかった在日にとっては、北の支援がありがたかった。だから、日本にいる在日の多くが北を向くようになった。現在朝鮮籍を持っている在日コリアンのなかには、北の出身だからというのではなく、そのような背景を受けてあえて朝鮮籍でいる人達が多くいます。日韓で国交が成立したあと、それまで朝鮮籍だった在日コリアンが、韓国籍に変える流れが出てきました。それでお母さんは韓国籍になったけれど、お父さんは国籍をそのままにした」
https://www.gqjapan.jp/article/20260709-trophy-interview
おそらくお父さんは、自分のルーツである済州島で起こったこの映画の事件のことをこれからも背負っていく想いで、ずっと朝鮮籍にしているのであろう。

また『スープとイデオロギー』のヤン・ヨンヒ監督の母親は、18歳の時「済州4・3事件」の渦中にいた。
私は『スープとイデオロギー』を観たにも関わらず、観賞後にその事件についてしっかりと学ぼうとはしなかった。

そして今作が作られ、日本でも上映となった。
観ないわけにはいかない。今度こそ、しっかり学ばなくては。

なんと3万人近くもの命が犠牲となった済州島四・三事件。
映画は、母アジンと娘へセンをメインにして、別れ→再会→逃避行を描く。

へセンは当初、おばあさんと村に残るのだが(子どもや老人には軍は手を出さないと聞いていた)なんとおばあさんが...。
へセンはひとり山に向かい、母親を探し始める。
へセンって、最初から口がきけなかったのか、それとも、ショックのあまり口がきけなくなったのか?

山での暮らしで、巫女さんの存在が興味深かったんだけど、実際にあの時代にああいう人がいたっていうことなんだろうか?

「理想の社会で会いましょう」

※予告編
https://youtu.be/Bx_nXtm6haI?si=DWHrF9vKsg_kJRIa

今作は、そもそもこの事件(と背景)を知らないと何やらモヤモヤするし、映されていない部分の想像が広がらない。

大きなうねりがなく、物語云々だけでは、引き付けられない。

だが、だが、だが、あまりにも凄惨な事件ゆえ、最後まで観続ける義務がある。
そして、最後の最後まで、残酷性が貫かれていた。

そこには、誰ひとり、残っていなかった。

配給会社が「シネマスコーレ」と聞いて、ビックリ。

総評:作ってくださって感謝。教えてくださって感謝。
人々の心から忘れ去られないように。2度と同じことが起きないように。3.2☆
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