今、大学4年の息子が高校生の頃、学校から裁判傍聴についての紙を持ってきました。
確か、夏休みの体験学習として、行ける人は行ってみましょう、みたいな。
息子はまるで興味がなさそうでしたが、私は気になって、その紙をずっと持ち続けていました。
今週は、観たい映画が少なくて、ふと、裁判傍聴について調べてみると、裁判所そのものが私がよく行っている劇場のすぐ近くで、また難しそうなルール等はまるでないことがわかりました。
「誰でも行けるのか」
なんとなく敷居が高い気がしてたんですが、もう、これは行くしかないわ!
万が一、興味が持てなかったら、そのまま映画館に行けばいいやとか
よっしゃ、行ってみるべ〜!
ちなみに、傍聴についてブログに書いて投稿しても大丈夫なのか、ネットで調べたところ「本人とわからないようにすれば大丈夫」とあったので書いてます✍
2026年6月1日(月)
裁判所に、朝9時45分頃に到着。入口で持ち物検査がありました。
その日行われる裁判については、事前にネットで調べていたんですが、一応、受付で「初めて傍聴に来ました!」発言。
受付男性はめちゃ丁寧に「特に傍聴したいものはありますか?」
私「はい、○○○号の・・・」
それは殺人事件の裁判でした。
事前に目を通していた傍聴体験者のブログでは、バッグは持ち込めず、メモ帳と書くものぐらいと聞いていたんですが、あっさりバッグは持ち込めました。
しかも、傍聴中に、水やお茶を飲んでる人も。
飲み物に関しては、目立たないようなら大丈夫なようでした。
建物が新しくて綺麗。しかも日当たりも良く明るかったです(法廷内には窓はありませんが)
’裁判所’は古くて薄暗くなくてはいけないとか勝手に思ってた私!?
建物内の撮影は一切禁止だったので写真はありませんが、法廷内も真新しいオフィスのようでした。
ちなみに、広い法廷もあれば、傍聴席が2列ほどの、狭い法廷も。
ちなみに、法廷の出入りは全くの自由。いつ入ろうが、いつ出ようが、とにかく静かに行動すればOK。
興味があるところは長くいて、あまり無いところはすぐに出る。
法廷の外に、事件名や公判回数(本日は何回目か、もしくは判決の日か)が書かれているんですが、具体的には、中に入ってみないと、その日がどんな内容の公判になっているか、わからなかったりします。
どの法廷に入ろうか迷っていると、同じような人たちとすれ違ったり。
私は新入りなれど、かなりハマってる人たちは、法廷での様子ですぐにわかります。
最初に入った法廷はかなり広かったんですが、傍聴している人の半分以上がノート片手にあれこれ書き込んでいました。
私の近くにいた女性は、絵まで描いていました。
10時になり、全員が集まり、一同、礼から、始まります。
被告人が入ってくる時、ブログでは「目の前で手錠が外される光景を見てビビった」と書かれていたので、私もちょっと怖かったんですが、そこにはパーテーションがあって、その奥で、それが行われていました。
ただ外される’音’で手錠とわかったので、そのリアルさに震えが・・・。
�〇�人事件・第3回(4回?)公判
被告人はグレーのスウェット上下で、長髪を束ね、眼鏡をかけている30代ぐらいの女性。
(隣に弁護人。後ろには警官2人)
この日は、精神科医が証人として呼ばれていました。まずは宣誓書を読まされます。
医師が被告人について行った面談や検査などの結果をスライドを使って、まるでプレゼンするように解説していきます。
裁判官「スライドは何枚ぐらいありますか?」
精神科医「50枚ほどです」
その被告人が誰を殺めてしまったのか?その時点ではまるでわからず。
(その点では、第1回公判から傍聴するほうがわかりやすいですよね)
ただ、生育歴だったかな。その中で、被告人がずっと母親と仲が悪かったっていうのがスライドに書かれていて、あっ、母親を・・・とわかってしまいました。
父親と義父と兄。父親と兄には幼い頃から暴行を受けていた。
父親には、小さい頃、指を入れられ、陰部から血が流れた。
中学生の頃からタバコを吸い、多い時には1日40本。シンナーもやっていた。
学校ではいじめ。バレエを習っていたけど、やがてやめてしまう。
母親がブリーダーだったので、手伝っていたが、収入はさほど得られず。
キャバクラで働く。カッターで自傷。ある時、アスピリンを40錠服用。
やがて多くの精神科を受診することになる。私は...涙が溢れていました。
「別人格」
被告人の中には3人の別人格がいるという。「ゆりあ」「ゆりこ」「かいと」
「ゆりあ」「ゆりこ」は穏やかだが「かいと」が暴れまわる時は危険。何かをやらかしてしまう。
躁鬱が激しい。様々な薬を試すが、効くものもあれば効かないものも。
精神科医は、被告人が通った複数の病院のカルテや処方箋も集めていた。
このスライド解説だけで1時間近くかかったため、一旦15分の休憩。
戻ると、検事、弁護人、それぞれから証人への質問。
弁護人は、双極性障害の専門用語について、更に詳しい説明を求めていた。
「躁と鬱が移り変わるスピード感」については「急速交替型」もあるが「ゆっくり移り変わる方が多い」というお答え。
それが終わると、もうお昼近くになっていたので、続きは午後に。
私もお昼を食べに外出。
ちなみに、この裁判所の中には、小さな小さな売店があって、そこには、数は少ないものの、パンやお弁当が売られていました。
戻ってきて、少し時間があったので、他の法廷も見てみることに。
すると、ネットにはのっていなかった「新件」裁判を発見。
あれっ、これネットになかったぞ、これもだ。
殺人事件の午後の部は始まっていたんですが、私は他の法廷に入ってみることに。
・覚醒剤取締法違反、関税法違反
被告人は外国人男性2人。
メールのやりとりがスライドに映され、検事2人がそれを読み上げ、弁護側の通訳が被告人のために通訳をしていました。
・恐喝(暴力?)
被告人はタトゥーを入れた、いかにも怖そうな男性。
暴力を受けたと思われる男性が当時の状況を証言していました。
�∪狹陝β進�初公判
ごくごく普通の20代と思われる女性。よれよれのトップスに白のパンツ。
某書店で本を数冊、あとで売る目的で盗んだらしい。
まず被告人についてだが、生活保護を受けていて、月10万ちょっともらっている。
家賃42000円。スマホ7000円。ネット5000円。光熱費15000円。毎月足りない。
母親がいるということだったが、別々に暮らしている?
ビックリしたのは、彼女は過去に数回、レジからお金を盗んだりした前科があったということ。
今回の事件を起こしてしまったのは、なんと執行猶予中。
どうして、そうなってしまったのか?そこに至るまでの理由が切なかった。
被告人には、過去の犯罪を知っている上で、仲良くしてくれている大事な友達がいる。
で、ある日、その友達が、家に泊まりにくることになった。
泊まりに来てくれる友達なんて初めてだったから、被告人は彼女のためにバスタオルと食器を買いに出かけた。
財布の中には12000円。出かけたのはペリエ(駅ビル)。使った金額は5000円。
どうしてそんな高いものを買ったの?3coinsとかでよくない?
(いや、でも、大切な友達だから、良いものを使ってほしかったんだろうなっていう気持ちはわからなくはない)
この時点では、窃盗の気持ちはなかったらしい。
被告人は本が好きだった。ゆえにその後、書店に向かった。そこでふと思ってしまう。
「ちょっとお金が少なくなってしまったから、本を盗んで売ればいいかな」
そして8冊、約7000円分ぐらいの本を盗んでしまう。
被告人は裁判官(かすれ声が特徴のそこそこ年齢の女性)に呼ばれ、中央の椅子に座る。
裁判官「執行猶予中なのはわかっていたんですよね?」
被告人「はい」
裁判官「しかも、前の裁判で、2度とやらないと言ってますね」
被告人「はい・・・」
裁判官「これからはどう暮らしていきたいですか?」
被告人「仕事を見つけて、お金がギリギリになるのを防いで。あと心配だったら、友だちに相談して・・・」
検察官の求刑「1年6か月の実刑」
弁護人の求刑「執行猶予を」
次の公判で判決が言い渡されます。
ここまでが私の初めての裁判傍聴でした。
公判聞いたら、やっぱり判決、知りたくなるわ。
私、リアルな映画好きじゃないですか。で、裁判って、究極のリアルと言いますか。
映画じゃない、実際起きた事件。ずっと、感情が揺さぶられっぱなしで、ヤバいです。
ちょっと、しばらくハマりそうな予感。
いや、もちろん映画も観ます。その中に、ぽつぽつ傍聴が入っていくような予感。
本当、思い切って行ってよかったです。いろんな人たちの人生が見れた&知れた。
というわけで、ご迷惑かもしれませんが、これから、時折、裁判傍聴日記を書いていきそうなので、またよろしくお願いいたします。
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