これは、ルーカスフィルムのデイヴ・フィローニ製作総指揮の下、「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」後の世界を舞台に、賞金稼ぎ“マンダロリアン”と強大なフォースの力を秘めたグローグーの冒険を描く配信ドラマシリーズの劇場版。
監督は「アイアンマン」のジョン・ファヴロー。
銀河皇帝とダース・ベイダーの死により、銀河帝国は崩壊……帝国亡き後の銀河の平定を目指す共和国は、無法地帯と化した辺境に潜み再興の機を窺う帝国の残党狩りを進めていた。
一族の厳格な掟に従い、他人に素顔を見せずにどんな仕事も引受ける“マンダロリアン”は、強大なフォースを秘めた子供、グローグーと共に、共和国からの仕事をこなしていた。そんな2人が、次の仕事として引き受けたのはある星に幽閉されている、と言う、悪党ジャバ・ザ・ハットの息子・ロッタを救出する事。
悪党の手助けは出来ない、と渋るマンダロリアンだが、報酬代わりのヴィンテージ宇宙船に釣られ、仕事を引き受けるのだが……
今回の物語は、配信ドラマの続きとなるもの。配信ドラマの方は未見なので、マンダロリアンとグローグーの出会いなど、まるで判らないままで観る事になった。ただ、劇場版は、単体としても上手くまとまっており、ちゃんと楽しめるものにはなっていた。
物語自体は、いかにもスター・ウォーズらしい、父と子の関係性を描く家族の物語。途中、ちょっともたつくが、それでもまぁ、グローグーの愛嬌のおかげで観てはいられる映画にはなっている。
「スター・ウォーズ」でありながら、宇宙空間のシーンは少なく、惑星に降り立っての展開が多いが、それは主人公が孤独な賞金稼ぎ故に仕方のない所、だろうか……
また、組織のトップが協定に違反して敵軍に通じていたからとは言え、その支配する惑星を空爆し本拠地を破壊してしまう共和国軍、と言う描写は、現在の社会情勢から見て、決して首肯出来ないものになってしまっているのではないだろうか?
主演はペドロ・パスカル……だが、終始マスクを被りっぱなしなので、これは無駄遣いでは?と思ってしまった。
あと、ヒロイン不在なのも気になる所で、まぁ、確かに「スター・ウォーズ」に色恋描写は期待してはいないものの、事実上の紅一点がシガニー・ウィーバーなのだから――もっとも、そのシガニーは共和国軍の司令官を演じて、X−ウィングを指揮して殴り込み爆撃をするなど、大活躍はするのだが……
映画の出来は期待を裏切らないものではあったが、それでももやもやするものが残るのは、やはり配信ドラマを観ないと、この物語を理解は出来ない、と言う事、だろうか……
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