これは、メディアミックス作品の先駆けと言える「機動警察パトレイバー」シリーズ10年ぶりの完全新作アニメーション。本来、配信作品として製作された「機動警察パトレイバー EZY」を3回に分けて上映するプロジェクトの第1弾だ。
製作は、クリエイター集団「ヘッドギア」で、監督はメカニックデザイナー・出渕裕、伊藤和典が脚本・シリーズ構成、ゆうきまさみがキャラクター原案、高田明美がコスチュームデザイン協力として参加している。
20世紀末に急速に発展したハイパーテクノロジーにより生み出された汎用人間型作業機械「レイバー」。しかし、それは、レイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。
続発するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特殊車両二課を創設してこれに対抗。通称“特車二課”・パトロールレイバー中隊。「パトレイバー」の誕生である――
それから時は流れ、労働人口減少の一途を辿る2030年代の日本では、AI技術による自動化が進み、人が搭乗するスタンドアローン型のレイバーは、もはや時代遅れとなりつつあった。
特車二課・第二小隊では旧式の98式AV「イングラム」をチューンナップして使い続けていたが……
10年ぶりの「パトレイバー」、「EZY」は、まったくの新シリーズで、一応、本編の続編、の体となる本作は、本編の30年後、を描くものとなる。
キャラクターはゆうきまさみ、メカと監督は出渕裕で、製作スタッフには往年のヘッドギアの面々が揃い、確かにビジュアル面では真っ当な「パトレイバー」の続編だ。
今回公開された劇場版「EZY・File 1」は、配信版の1話〜3話、「トレンドは#第二小隊」「閑中妄あり」「ホンモノが一番」で、本編22分+オープニング+劇場版クレジット+サービス特典で72分、これで特別価格¥1900円はチト高い。
映画は、やはり押井守が関わっていないのが痛い。1話のエピソードは、犯人の動機も展開も納得出来ず、登場人物の紹介にも不適切、と言う作劇の基本も出来ていない体たらくで、2話のだらだらした日常風景も、押井守なら、もっと面白いものに出来たろう。3話のエピソードは実写映画の経験もある樋口真嗣が絵コンテを描き、映画製作の裏を描くもので、活劇のテンポもよく、これは面白かった。
尚、特車2課第2小隊の隊長は、アラフィフで中年太り気味の女性で……声優は林原めぐみで、このキャラクターから綾波レイの声がするのには泣く人がいるかもしれない。(爆)
鑑賞料金、そして、エピソード毎の出来にバラつきのある現状では、これは次以降は劇場鑑賞はない、かなぁ……
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