本日、2回目の鑑賞。
1回目の鑑賞の後、公式サイトやレビューを見ていて、なるほど、と思ったのが、主人公・継田フジコと言うのは、藤田嗣治を元に生まれたキャラクターなのだ、と言う事。
そうして、藤田嗣治に重ねて観ると、多くのレビューで書かれるような「フジコは主人公なのに絵を描かず、千鶴に活躍するシーンを奪われている」と言うのが的外れである事が判る……千鶴がバレエを学んで、薙刀が弱くなったように、フジコはパリに来た事で、絵が描けなくなっている、と、ちゃんと対比され、その苦悩が描かれている事が判るし、それは、藤田嗣治のパリ時代も同様であったのだから。
一方の千鶴のバレエ描写については、様々な参考となる資料・動画を紹介頂き、予習をしてから見直すと、なるほどしっかり描いているのが判った。
その反面、「それは、さすがに無理があるだろう」と言う事に気づいてしまったりもしたけれど。
あと、クライマックスのオペラ座の舞台に立つ前、連れ戻しに来た母親に対峙、フジコが渡した2本の薙刀を構え、「尋常なやり方ではお母様には勝てない」――つまり、何が何でも勝つ、と言うのはやはり感動的であり、正に本作のテーマを示す部分でもあるのだから、ここは母娘の対決をしっかり描いて欲しかったなぁ、と思った。
メインキャストに声優を起用しない事を批判される本作だけど、フジコ役の富真あみは、結構声を作っていて、俳優の時とはイメージが結びつかないほどで、これは頑張ったと思う。
千鶴役の嵐莉菜は、声優初挑戦と言う事もあり、こちらは一本調子なのだけど、それが千鶴の不器用さと重なり悪くはない――違和感があるとすれば、「アジア人の自分に〜」と言う台詞、ドイツとイランのミックスの嵐莉菜、どう言う気持ちでこれを言ったのか?と思った事くらい。
公開3週目に入って大分上映も減らされ、相変わらず客も入っていないけれど、この出来のアニメとしたら、これは勿体ない事のように思う。
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