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2026年02月15日06:13

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「ゼンブ・オブ・トーキョー」感想

 これは、人気アイドルグループ日向坂46の四期生11名をメインキャストとし、東京を訪れた修学旅行生を描く青春群像劇。
 主演は、四期生トップの正源司陽子。監督は、「#マンホール」の熊切和嘉。

フォト


 高校3年、初夏の東京への修学旅行。班長を任された池園は、東京2日目の班別自由行動に向け、東京の名所を巡る完璧なスケジュールを組み立てた。だが、昼食時、好みが分かれてそれぞれが別の店に行ったのをきっかけに、班全員がバラバラになり、池園はひとりきりとなってしまった。
 実は、班のメンバーたちは池園の思いとは裏腹に、それぞれの思惑を秘めて東京に来ていたのだった……

 この映画、2024年10月公開されたのだが、昨年4月より出演する11名のメンバーの誕生日に、1日だけの特別上映を行って来た。その度に、劇場にはファンが押し寄せて満席となる……面白い商売だな、と感心しつつ、幾度も満席でチケット取れず、を繰り返し、昨日のバレンタインデー(主演の”よーこ”こと正源司陽子の誕生日!)にチケットを確保する事が出来た。
 日向坂46には馴染がないが、主演の正源司陽子は、先月のTBSラジオ「佐倉綾音の論理×ロンリー」での、番組を滅茶苦茶にする「ヘンな子」ぶりが面白かったので、楽しみにして劇場に足を運んだ。

 映画は、なかなかしっかりした青春群像劇。序盤の集団行動で、アイドルグループらしい女の子集団のわきゃわきゃした様子を見せ、そのままだと個性が埋没してしまうので、途中でバラバラにしてしまい、東京の名所にひとりいる美少女、と言う形にしてしまう――演者の11人は、いずれも映画初出演、と言う事で、演技を求めるのは苦しい、であれば「絵」を作ってしまおう、と言う狙いはさすがだ。
 それでも、旅の思い出、と言うのは、名所に行く事が全てではなく、そこで誰と何をしたか、何が出来なかったのかが重要であり、必要なのは、「名所」ではなく「みんな」なのだ、と言う事を、それぞれの視点から語って行く物語は決して悪くないもので、青春群像劇として見応えのあるものに仕上がっているのは、さすが熊切和嘉、と言う所だろうか。
 メンバーのひとりがアイドルオ−ディションを受けようとするエピソードで、上手くタイムサスペンスを盛り上げ、そこに絡む女性タクシードライバーの描写にメッセージ性を与えれば、もっと面白くなった映画だと思うのだが……ここはちょっと惜しかった。

 11人のアイドルも、それぞれに個性的で、彼女らの“動く写真集”と見ても、若者向け東京観光案内としても、しっかり見せ場を作ります……それにしても、「誕生日上映」と言うのは虚を突かれた感じで、まだまだ映画ビジネスにはやりようがあるものなのだな、と変な感心をしてしまった。
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