mixiユーザー(id:124952)

2025年06月09日23:15

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「オールドカー〜てんとう虫のプロポーズ〜」感想

 これは、鹿児島を舞台に、旧車(オールドカー)を通じて親子孫・3世代の思いが繋がる様子を描くヒューマンドラマ。お笑いタレント、あべこうじによる初監督作。
 主演は哀川翔。他キャストは、鈴木砂羽、泉ピン子と地方創生映画としてはなかなか豪華。

 鹿児島県霧島市で、コンビニ店を営む山下源太は無類のクルマ好き。週末、旧車イベントに参加し、朝まで愛車のハコスカ(三代目スカイライン)を走らせては、妻・和美に睨まれたりしていた。
 そんなある日、源太の父の源五郎が倒れ、妻の千鶴絵に「てんとうむしが届いたら、連れて行くから」と言い残して他界する、
 源五郎の死後、家族のすれ違いが続く中で、源太の馴染のクルマ屋からあるものが届いて……

 この映画だが、なかなか評価が難しい――親子孫・3世代の家族の再構築を、クルマを軸に描く、と言う物語は、いささかベタだけど、まぁ、悪くはない。
 しかし、肝心のクルマ、この選定がどうにも疑問……と言うか、いささか趣味が悪い。
 源太のハコスカ、GT改L28搭載まではよいとしても、前後ハミタイの整備不良車……作中で「1500万円になる」とか言ってるのだけど、到底そうは見えない。(そうなるとしたら、純正保持か、Rレプリカでなきゃ)
 他にも、旧車イベントの常連でもある源太が「てんとうむし」にピンと来ないとか、「安いから」とビートに乗ってる若者とか、こちらも、そこそこクルマ好きであるだけに、「?」となる描写が多くて、どうにも入り込めなかったのが正直な所だ。

 物語が最後にたどり着く「クルマは人生を共にするパートナー」と言う境地を見せるなら、娘の彼氏が乗ってるのは、現行型のコペンとし、30年前に結婚した源太は、その当時に新車だったR34(10代目スカイライン)で、和美が結婚前、学生時代に乗っていたのがAE86トレノ。源五郎と千鶴絵が乗っていたのが、さらに一世代前、1964年式スバル360とし、それぞれの時代を代表するようなクルマとすべきではなかったのだろうか?
 確かに、撮影に協力した自動車クラブやクルマ屋の事情や、借りられたクルマの都合もあるのだろうけど、クルマに重要な役割を担わせる以上は、そこはこだわって欲しかった所だ。
 今の出来では、クルマに詳しくない人は興味を示さず、詳しい人ほど映画に入り込めない、残念なものになってしまっていると思う。 
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