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2025年03月23日23:12

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「白雪姫」感想

 これは、1937年、ディズニーによる世界初のカラー長編アニメーション映画「白雪姫」を実写映画化したもの。
 出演は「ウエスト・サイド・ストーリー」のレイチェル・ゼグラー、「ワンダーウーマン」のガル・ガドット。
 監督は「アメイジング・スパイダーマン」のマーク・ウェブ。
 フォト
 平和な王国を乗っ取った邪悪な女王に命を狙われる白雪姫は、森の奥に逃れ、七人の小人らに助けられる。
 女王は、追っ手を放って白雪姫を追い、住処を突き止めると、老婆に姿を変え、白雪姫の毒リンゴを渡して……

 この映画だが、原作では「白い雪のような(肌)」と描かれる白雪姫を、ラテン系(ポーランドとコロンビアのハーフ)のレイチェル・ゼグラーが演じている事、更に、彼女が白雪姫とディズニー・プリンセスに批判的なコメントをした事で非難が殺到、映画も大きなバッシングを受ける事になった。
 日本でも、そうしたムーブメントに乗って否定的な評が高まり、そのせいか封切り週の日曜午後と言うのに、劇場はガラガラと言ってもいい状況だった。

 そんな映画だが、出来は勿論悪くない。ディズニーらしく当然ミュージカル仕立てで、今回は「ハイ・ホー」と「口笛吹いて」の2曲以外は全部新曲に置き換えられてアップデートされているし、レイチェル・ゼグラーの歌唱力、パフォーマンスも見事なもの。
 物語の方も、21世紀のディズニー映画らしく、多様性に配慮し、尚且つ、プリンセスを受動的な存在――王子様と恋に落ち、助けられて危機を克服する――ではなく、自ら先王の後継者として、王国を奪還しよう、とするものになるのだ。
 レイチェル・ゼグラーの批判的なコメントも、そうした物語を受けての事であろうし、「白馬の王子様」を待つプリンセスなど近年のディズニー映画には出て来ない、と言うのに、1937年のオリジナルからの改変を許さず、批判もダメだ、と言うのは狭量が過ぎるように思える。
 また、米国での酷評は、内容にもよるのではないだろうか?――本作では、「力こそ正義」と主張する、イスラエル人のガル・ガドットを、パレスチナ支持を公言するレイチェル・ゼグラーが正論で打ち負かすのだが、これは確かに痛快ではあるのだが、保守的なアメリカ人には容認出来るものではないように思える。
 勿論、日本人にはアメリカ保守層の顔色を伺う義務はない(盲従したい人も少なくないのだろうが)が、トランプ政権下で、DEI方針を撤回したディズニーに、今後、このような映画を作れるとは思えない。映画本来の価値からは離れてしまうが、そんな意味からも、本作は今だからこそ観る意味もあるのではないだろうか?
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