mixiユーザー(id:124952)

2024年09月10日23:58

45 view

「時々、私は考える」感想

 これは、「スター・ウォーズ」シリーズのデイジー・リドリーが主演とプロデュースを務めるヒューマンドラマ。
 監督は、2023年、インディワイヤー誌で「注目の女性監督28人」に選出されたレイチェル・ランバート。

 人付き合いが苦手で不器用なフランは、会社と自宅を往復するだけの静かな毎日を過ごしている。友達も恋人もいない彼女は、ひとり幻想的な“死”の空想に取りつかれていた。
 そんな中、フレンドリーな新しい同僚ロバートとの交流をきっかけに、彼女の生活はゆっくりと変わっていく。デートを重ねるふたりだったが……

 この映画、原題は「Sometimes I Think About Dying」で、邦題にはこの「Dying(死ぬこと)」が抜けている――原題を直訳すれば、「時々、私は死ぬことについて考える」となり、フランが“死”に取りつかれている、と言う事を示すものなのだが、そこから、「死ぬこと」を省いてしまったら、フランの何を妄想してるのか、ピンと来ない人がいるんじゃないか、と思ってしまった……

 主演のデイジー・リドリーは、自ら本作をプロデュース。俳優のプロデュース作は己をどれだけ見せるか、或いは変えられるかを狙っているように思うが、この静かで地味な作品における密やかな“変化”こそが、デイジー・リドリーの望んだ事、と言う事だろうか?

 フランは、”世界”にとって、自分が必要とされていないのでないか、と漠然とした不安を抱いているのだろうと思う――だからこそ、「得意だから」と言う仕事に専念し、その一方で、不要な自分の末路である「死」を考えずにはいられないのだ。
 そんなフランを、少しだけ変えたロバートとの出会い……大きなドラマはないが、フランの微細な変化を丁寧に描いて、そこに現代人が抱える漠然とした不安のひとつを投影して見せた、地味ながら佳作と思います。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年09月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

過去の日記

2026年
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年