金曜は、夏バテ気味でもあり、半休をとって、午前中は自宅でゆっくり、のつもりだったが、夕べのラジオで、「モンキーマン」がいい、と言うので、イオンシネマ座間まで観に行ってしまった……
これは、「スラムドッグ・ミリオネア」のデーヴ・パテルが、自ら製作・脚本・監督を務め、自身が主演した長編アクション映画。
共演は「ビースト」のシャールト・コプリー。「ゲット・アウト」、「NOPE ノープ」のジョーダン・ピールがプロデューサーを務めた。
幼い頃に母を殺されたキッドは、闇のファイトクラブで、猿のマスクを被り「モンキーマン」を名乗って、プロモーターの仕掛ける八百長試合の“殴られ屋”としてリングに立っている。
そんなある日、キッドは、母を殺した男たちが出入りするクラブを見つけ、その中に入り込む事に成功する。キッドの目的はただひとつ、「ヤツらを殺す」ことであった。そして、キッドの壮絶な復讐劇が幕を開ける……
デーヴ・パテルには、これまで、アクション俳優のイメージはなかったが、実は彼自身、テコンドーの有段者と言う事もあり、本格アクションと言うのは、彼自身望んでいた映画だったようだ。
物語としては、村を焼かれ、母を殺された孤独な男の復讐譚と言う、ありがちなもので、しかも、描写や演出、設定が、これまでのアクション映画へのオマージュしまくりなのだ。クライマックスの戦いも、敵のアジトであるビルの下層から入り、上層階に上がるにつれて強敵が現れる、まるで「死亡遊戯」のような展開だし、母を殺した男との対決の場となるクラブの一室には鏡板が吊り下げられていて、まるで「燃えよドラゴン」の鏡の間のよう。
血まみれのエグいアクション演出は韓流の影響を感じるし、尚且つ、元々低予算映画なので作りがあれこれ工夫されており、極端なクローズアップの多用は、香港映画、と言うか、日本映画のようでもある。
デーヴ・パテルは元々細身だし、本作の為に鍛えているのだろうが、決してムキムキではない……それでも細マッチョな体型で見せるアクションは、「ジョン・ウィック」のようでもあり、彼自身がが影響を強く受けたと言うブルース・リーのようでもある。これは、テコンドーをやっていただけに、どうしても攻撃が足技中心になるせいでもあるのだが。
物語は定番とは言え、細部の作りは粗く、後半、アクションシーンに回想シーンを挟んで、テンポを削ぐなど、演出面もまだまだ。
しかし、それでもデーヴ・パテルの熱意は感じるし、これは、大人しく知的な青年、と言う彼のイメージを変える1作になるのは間違いのない所だろう。
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