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2024年08月19日23:59

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「インサイド・ヘッド2」感想

 これは、2015年に公開され、2016年のアカデミー賞長編アニメーション賞を獲得した「インサイド・ヘッド」の続編。
 監督は、「アーロと少年」の原案を手がけたうちのひとりである、ケルシー・マン。

 13歳になったライリーは、アイスホッケーに夢中。試合を視察に来ていたアイスホッケー強豪高校のコーチから、強化キャンプへの招待を受ける。
 ここで才能を示せれば、チームのメンバーになれるだけでなく、スポーツ奨学生の資格も得られるかもしれない!とライリーは有頂天になるが、親友でチームメイトのブリーとグレイスは、別の高校に行く、と言う――そんなライリーの頭の中では、ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリと言う感情たちの前に、シンパイと言う新たな感情が、ハズカシやイイナー、ダリィらと共に登場して……

 前作は、小学生だったライリーが転校をきっかけに不安定になる感情を描いていたのですが、本作は思春期を迎え、成長により複雑化した精神世界の中で、高校進学を前に変わる環境と人間関係に不安を覚えるライリーの感情たちの物語となる。
 本国では既に大ヒットとなっており、今年の夏休みの期待作でもある本作だが、どうにもピンと来なかったのが正直な所だ。

 確かに、成長により精神世界が複雑になるのはそうだろうし、新たな感情が生まれるのも納得は出来る……だが、今回登場する「心配」や「恥ずかし」はともかく、「いいなー」や「だりぃ」は果たして小学生にないものなのか?と言う疑問があるし、前作で「悲しみ」を封印しようとしたヨロコビが、本作では「過去の失敗」を封印しているのにも進歩のなさ、と言うか、同じ事をやっているだけのように思えてしまった。
 また、ライリーの生きる現実世界でのドラマとのかみ合わせも今一つに思え、これは元々持つ設定の綻びが、複雑化するライリーの物語により露見した、と言う事ではないのか?と思ってしまった。

 確かに、過剰な心配が、余計な問題を引き起こす、と言うドラマの基本は判るし、「過去の失敗」はそれを封印するのではなく、それを糧に成長するもの、と言うのも当然だ。
 また、9年の時間は、映像技術を大きく進歩させ、アニメーションとしての出来は素晴らしく高い。
 ただ、映画としては、当たり前の事を、前作より出来の悪い物語で見せられているように感じ、前作ほどには面白く思えなかった。
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