中国のベストセラー作家ズー・ジンチェンの小説「悪童たち」を、日本を舞台に脚色し、映画化したクライムサスペンス。
監督は、平成「ガメラ」シリーズや「デスノート」シリーズの金子修介。出演は、「ドライブ・マイ・カー」の岡田将生、「リボルバー・リリー」の羽村仁成。
沖縄屈指の事業家の婿養子、東昇は、ある企みのために義父母を崖から突き落として殺害……それは、完全犯罪のはずだった――が、偶然、その現場を13歳の少年、安室朝陽たちのカメラが捉えていた。朝陽は、複雑な家庭環境から家出していた上間夏月と上間浩の兄妹と共に、東を脅迫して大金を手に入れようと画策するが……
この映画だが、内容の紹介が難しい……基本、予備知識なしで観た方がいい映画で、二転三転するどんでん返しの連続の中で、先入観が崩壊していく面白さがある。
�狎�格の悪いイケメン”を演じさせたら抜群の岡田将生は、本作でも、その魅力を存分に発揮。その邪悪な笑みは正に悪魔のそれだろう。頭がキレ、知識も豊富で、度胸も実行力も兼ね備えた飛び切りのモンスター……それがまんまと出し抜かれてしまうのだから、これは呆気にとられる。
少年たちの方では、やはり羽村仁成がいい。「リボルバー・リリー」の時には光るものを感じなかったが、本作では見事な演技を見せている。星乃あんな演じる夏月とのデートで見せる顔つきと、東と対峙する際に見せる不敵さの差異が凄い……間違いなく、この映画で一皮むけた感じだ。
まるでタランティーノ作品のような緩急の激しい犯行シーンに、二転三転する状況……強引な部分はあるが、十分な説得力で観客を否応もなく作品世界に引きずり込む。最近、目立った作品のない金子修介監督だが、その手腕はさすが、ではある。
エンドクレジットの後には「ゴールド・ボーイ2」の告示が……まだ先があるのか!
ログインしてコメントを確認・投稿する