mixiユーザー(id:124952)

2024年03月12日16:31

54 view

「映画 マイホームヒーロー」感想

 これは、山川直輝の人気コミック「マイホームヒーロー」を元にした連続TVドラマの完結編となる劇場版。
 出演は、TV版に続き、佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、木村多江が出演。敵役には人気声優の津田健次郎が起用された監督はTV版の監督を務めた青山貴洋。

 娘の彼氏を殺してしまった鳥栖哲雄が、犯罪組織との熾烈な攻防を生き抜いてから7年。娘の零花は警察官となり、捜査一課に配属された。
 そんなある日、土砂崩れによって隠された遺体が発見された事で、7年前の事件が再び動き出す。犯罪組織のボス・志野は、7年前に消えた10億円を奪還すべく、再び哲雄に狙いを定め……

 原作コミック・TVドラマ共未見だが、この物語、平凡なサラリーマンの主人公が、アマチュア・ミステリー作家として蓄積した犯罪に関する知識を武器に犯罪組織と渡り合う、和製「ブレイキング・バッド」的物語と理解していた。
 映画予告編の、TVシリーズの場面も、ちょっとトボけた感のある主人公が、佐々木蔵之介の個性と相まってなかなか面白そう――と期待して鑑賞に臨んだのだが、これがなかなか辛い出来。
 無駄に肝心なことを言うのを引っ張り、最後の最後、追い詰められるまで行動を起こそうとしない主人公に苛々――しかも、犯罪組織が動き出すと同時に、犯罪組織に恨みを抱く者が、”ホワイト・ナイト”として現れるなど、ご都合主義的な展開にもがっかりだし、主人公のミステリーマニアぶりも全然活かされる感じがない。

 確かに、主人公の殺人隠蔽をドグマに、犯罪組織と、警官である娘と言う善悪対立の中に主人公を置く、と言う構成と、そこで生まれるドラマと言うのは見応えのあるものになる可能性はあり、それは原作の力でもあるのだろう。だが、この映画版はまるでダメだ。ご都合主義に走って、細部のリアリティを失い、しかも、感動を誘おうとする、異様に間延びした演出にもうんざりだ。
 クライマックス後など、その最たるもので、警官が多数駆け付けた犯行現場で、重要参考人が家族と愁嘆場を繰り広げるなど、全く理解出来ず、これには完全に白けてしまった――しかも、監督はこれを感動のフィナーレと思っているのだから尚更だ。

 如何に主人公――ヒーローであったとしても罪は償わなければならないとするいささかビターな決着は、それはそれで悪くはなく、これは原作の美点でもあろうが……それを、「感動のドラマ」にしようとした映画には疑問を感じざるを得なかった。


PS
 はらの装着していたスマートウォッチは、映画鑑賞中の2時間を「仮眠」と記録していた……それだけ、何の心も動かされず肉体的な変動もなかった、と言うのがデータとしても明らかにされた形だ。(さすがに、こんな事は今までなかった)
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年03月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

過去の日記

2026年
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年