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2024年02月04日22:54

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水曜は……

 水曜、仕事の後、友人109シネマズ湘南へ。
 今日は、もう1回、
 「ゴジラ−1.0」
 を観ようと思う。

「ゴジラ−1.0」

 これは、ゴジラ70周年記念作品で、実写版30作目となる。
 監督・脚本・VFXは山崎貴。主演は神木隆之介、ヒロインに浜辺美波。第1作の「ゴジラ」と同じく11月3日に公開された。

 特攻隊員だった敷島は、戦時中、不時着した大戸島で、島の伝承で「ゴジラ」と呼ばれる怪獣に遭遇した。
 戦後、帰国して復員した敷島だが、家族を失い、荒廃した町で同じく両親を亡くした典子と出会って、そのまま暮すようになる。
 そんな中、太平洋では、謎の巨大生物が日本を目指して進んでいた。政府の特別掃海隊員として、掃海艇に乗り組んでいた敷島は、小笠原沖で巨大生物に遭遇して……

 この映画、前作「シン・ゴジラ」と比べると、ドラマは濃い目、設定は薄味、と言う所か――主人公に、幾つもの負い目を与え、ドラマを盛り上げるのは映画としては定番ながら、多くの観客を引きつけるだろう。まるで、ゴジラ迎撃のシミュレーションのようだった「シン・ゴジラ」とは異なるものとなっている。
 ただ、それだけに気になるのは、設定の甘さだ。
 確かに、多くの監修を入れた登場兵器の描写については、文句をつけるのは難しい――クレジットに中村泰三さんや宮崎賢治さんの名前を確認したら尚更――だが、政府や外国の動きまで、リアルで説得力のあるものとした「シン・ゴジラ」と比べるまでもなく、1947年の時点で、アメリカがソ連を警戒して極東で軍を動かさない、何てことがある訳ない、と思うのだ。しかも、それで、旧日本軍の装備を使い、民間人が対ゴジラ作戦を遂行するだなど……実際には民間人と言っても退役軍人なのだから、旧日本軍の再武装に他ならず、これこそ、日本の武装解除を推進した連合国決議に反する事ではないか――これを以て、現代社会における日本の軍事力増大の正当化を謳うもの、とまでは言わないが、キナ臭いものを感じる人も少なくないのではないだろうか?
 また、山崎貴は、「シン・ゴジラ」の庵野秀明に対しオタク濃度が低く、オリジナル作品に対する理解とリスペクトに欠けるので、物語のドグマを破壊する、もしくは歪めてしまう、と言う事をこれまでも行っているが、彼が好きな筈のゴジラに関しても例外ではなく、太平洋戦争の怨念を含んだ存在である筈のゴジラを、生物として描いている、と言うのに、まるでハリウッド版のゴジラのような残念な部分を感じるし、小さな事だが、「わだつみ作戦」発動で、ここから人間側のターン、と言う所で音楽が「ゴジラのテーマ」になるのも残念だ。

 VFXに関しては本当にいい。製作費15億円、ハリウッド映画と比べれば、正にケタ違いに小さな予算である事を考えれば、このクオリティは驚異的なもので、アカデミー賞の資格効果賞ノミネートも当然と思える。
 ゴジラや、兵器類だけではなく、かつて「再現不可能」と言われた、焼け跡と闇市を、きっちり説得力のある映像で描いているのだ。
 とにかく、山崎黄による、この”絵”には、国際的に通用する力があるだけに、設定と物語に穴があるのが勿体ない……やはり、山崎黄には、いい脚本家と演出家をつけて欲しい、とあらためて思わされた。
 
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