これは、東野圭吾の同題ミステリー小説を「ヒノマルソウル」、「FUNNY BUNNY」の飯塚健監督が映画化したもの。
主演は、WESTの重岡大毅。共演は、間宮祥太朗、中条あやみ、岡山天音ら、実力ある若手が顔を揃えている。
人気劇団の次回作のオーディションに臨む若手俳優7人は、4日間の合宿で行われる最終選考の舞台は、海辺の別荘、そこで彼らが“演じる”シナリオは、“大雪で閉ざされた山荘”という架空のシチュエーションで起こるミステリー。だが、初日からひとりが姿を消し、残った6人が、その謎を解くよう求められる。だが、謎の解けぬまま、さらに、またひとりが姿を消す……残されたのは血痕のついた花瓶――果たしてこれは、用意された謎解きなのか? それとも本当の連続殺人か?
この映画、事前に目にした評に好意的なものが少なく、期待せずに行ったのだが、これはなかなか面白かった、
内容としては本格推理もの、と言うよりは、東野圭吾が得意とするヒューマンドラマで、それを二転三転する展開で見せて行く。出演者も若手ながら実力派揃いなのだが……そうなると、重岡大毅がちょっと……
だが、それ以上に問題なのが、飯塚健監督の演出で、ケレン味が強い上に、詰めが甘く、リアリスムを欠くと共に、細部のディティールや、状況説明に難があるのが致命的――ここに引っかかる人がいるのは判るし、それ故に、本作をミステリーとして認められない、と言うのも理解出来る。
また、終盤の謎解き解説がいささかくどく、冗長な上に芸がない――まぁ、ここまで説明しないと判らない観客が多いと言うのも理解出来るが、あのラストシーンに繋げるなら、主人公のモノローグを活用するなり、やりようはあったように思う。
そんな問題もあって、ミステリーを期待すると裏切られるかも知れないが、推理をせずに気楽に楽しんで観るには水準以上の娯楽作としてまとまっているとは思う。
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