正月三が日明けの木曜、午前中にかかりつけの病院で診察を受けた。
肺炎はほぼ治まった、と言う事で、抗生剤は終了、後は咳止めを処方された。
やれやれ。
午後、年末から肺炎で寝込み、1週間以上行けなかった映画館へ……
今日の所は無理せず、短めの1本、と言う事で、シネマジャック&ベティで、カリウスマキ監督の新作、「枯れ葉」を観る事にした。
この「枯れ葉」は、昨年のカンヌでも審査員賞に輝いており、意外に注目度は高く、劇場はほぼ満席だった。
「枯れ葉」
これは、アキ・カウリスマキ監督6年ぶりの新作で、昨年のカンヌ国際映画祭審査員賞に輝いたラブストーリー。
出演は「TOVE/トーベ」のアルマ・ポウスティ、「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」のユッシ・ヴァタネン。
ヘルシンキのスーパーで働くアンサは理不尽な理由で仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらも、現場仕事を渡り歩いていた。
ある夜、カラオケバーで出会ったふたりは、互いの名前も知らぬまま惹かれ合い、後日、偶然再会したふたりは、そのままぎこちないデートに至るのだが……
これは、不器用な中年男女のすれ違いと再会を描くメロドラマ……なのだが、カウリスマキ監督ならではの感情を抑えた演出と、アイロニカルなユーモアが独自の世界を作り上げている。
アンサの部屋にはテレビはなく、ホラッパは携帯すら持っていない――何時の時代の物語なのだ、と言う疑問を、ラジオから流れるロシアのウクライナ進攻のニュースが現代に繋げる、と言う感じ。
映画の中に溢れる、不寛容と理不尽さ、そしてラジオが伝える戦争……そんな“現実”に対抗するのは、愛と思いやりが生み出す人との繋がりなのだ、と言う淡い希望を描く本作は、確かに、時代に求められた1本なのかも知れない。
映画の後、買い物をして帰宅。
今日はこれから豚バラ白菜のミルフィーユ鍋、としよう。
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