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2023年04月18日01:04

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「零落」感想

 これは、「ソラニン」の浅野いにおの同題まんがを、「ゾッキ」などで監督を務めた、俳優・竹中直人が監督して映画化したもの。
 主演は、「シン・ウルトラマン」の斎藤工、共演は、水谷豊と伊藤蘭の娘で、「生きてるだけで、愛」の趣里。

 人気漫画家の深澤薫だが、己の人生を引き写し、8年をかけて連載してきた漫画がついに完結。薫には、最早描くべきものがなく、真っ白な原稿を目の前にしてもペンが動かずにいた。
 SNSでは酷評され、売れる作品を求める担当編集者とは考え方が食い違い、アシスタントからは身に覚えのないパワハラを告発され、共に作品を作って来た漫画編集者の妻は、担当する人気漫画家にかかりきり。
 自堕落な日々を過ごすばかりの深澤は、虚無感を抱え、流されるままにひなびた夜の街にたどり着き、そこで、猫のような目をした風俗嬢・ちふゆと出会う……

 これは、クリエイターとして「やりたいこと・やるべきこと」と「売れること」の間で悩む男の物語……現在、出版ビジネスの中核とも言える漫画を題材に、ビジネスと青臭い自意識の間で揺れる心情を描くもので、これはもう少し若い俳優でないと、何もいい歳して、と言う感じが出てしまうのではないか、と思うし、そんな個人的心情につきあうのは御免、と言う意見もあるだろう……そんなテーマの映画の中で、主人公を翻弄する”猫のような目をした女”を演じた趣里が印象的だ。
 川面にネオンが映えるひなびた色町(=横浜・野毛&黄金町)のデリヘルでバイトする大学生、と言う役なのだが、カジュアルな私服で太陽の下だと、高校生、時に中学生にも見える……そんな子にあんなことやこんなことを――しかも、来年のNHK連ドラ主演女優に何ヤらせてるんじゃ、竹中直人、と思ったが……え?趣里ってアレで32歳なの??
 ……それにしても、「生きてるだけで、愛。」も舞台は野毛と黄金町だったが…趣里には夜の大岡川が似合うなぁ。
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