mixiユーザー(id:124952)

2023年02月26日23:01

234 view

先週観た映画

 最近、また映画感想を書けてない……とりあえず、先週の映画感想をまとめて。

 まず、先週金曜、TOHOシネマズ海老名で、
 「別れる決心」。
 これは、「お嬢さん」のパク・チャヌク監督6年ぶりの新作。
 主演は「殺人の追憶」のパク・ヘイルと、「ラスト、コーション」で注目され、「ブラックハット」でハリウッドにも進出した中国人女優、タン・ウェイ。

 崖から転落死した男の妻と、その女の調査を始めた生真面目な刑事。捜査が進む中で二人の視線は絡み合い、惹かれ合っていくが……

 これは犯罪ミステリーではなく、奇妙なラブストーリー。
 「ラスト、コーション」では、赤裸々なヌードが注目されたタン・ウェイだが、この映画では、露出は控えめながら、このエロさは尋常ではない。エロティシズムは、決して“裸体”と言う物的なものではなく、もっと精神的な人間関係の中から生じる、と言う描写には舌を巻く。
 冒頭から前半は面白かったが、風呂敷を畳みに行った中盤以降、ちょっと失速――途中、眠くなってしまったのだった。
 

 尚、本作はカンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞と言う映画なのだが、この回の観客5人……やはり、韓国映画を観ようと言う人は少ないなぁ。


 土曜、イオンシネマみなとみらいで、
 「シャイロックの子供たち」
 これは、池井戸潤の同題小説を、「空飛ぶタイヤ」でも池井戸潤作品の映画化を手掛けた本木克英監督が大胆に脚色、小説と展開が異なるオリジナルストーリーで映画化したもの。
 
 東京第一銀行の小さな支店で現金紛失事件が発生する。ベテランお客様係の西木は、部下の北川、田端とともに事件の真相を探るが……

 やはり、池井戸潤原作だけに、物語は面白い。最後の逆転劇は痛快ではある。
 その一方で、本作は、かなり過剰な演出と、盛り上げを避けた感じ……TVドラマ「半沢直樹」を観ていた人には物足りないだろうが、自分は、これはこれでアリ、好印象を抱いた。
 でも、「倍返しだ!」のセリフもある以上、これは主演・阿部サダヲではなく、堺雅人でやりたかったろうなぁ……


 その後、シネマジャック&ベティで、
 「声 姿なき犯罪者」
 これは、韓国でも深刻化し、今や国際犯罪に発展した特殊詐欺(振り込め詐欺)に焦点を当てたクライムサスペンス。
 監督は、「ポドリ君の家族残酷史X 韓国の夜と霧」のキム・ソン&キム・ゴクの兄弟。実際に詐欺犯罪を担当する警察の知能犯罪捜査隊に事前取材を行っての製作だと言う。

 釜山の建設現場で働く、元刑事のソジュン。ある日、妻が特殊詐欺に騙され、開業資金として貯めていた貯金を失ってしまう。更に、仕事先の建設会社も保険金詐欺で不渡りを出して倒産……ソジュンは、元刑事の経験を活かし、妻と同僚の被害額、30億ウォンを取り戻すため、詐欺犯を追い始める。
 犯人の手がかりを掴み、中国のとある建物に侵入するソジュン。そこで総責任者クァクの指揮の下行われている組織化された詐欺集団の実態を知って……

 この映画で描かれる、特殊詐欺組織が海外にコールセンターを設けて……と言う設定はちょっと古いな、と思ったら、これは本国では2021年公開、2020年以前に製作されたもの、と知って納得――今や、携帯電話を使い、拠点を移動しながら詐欺を行うケースが多いようだ。
 しかし、最後、コールセンターを壊滅させられた組織が生き残りをかき集め、フィリピンで立て直しを図ろう、と言うのは、正に現実を引き写した展開であり、事前調査が活かされたものではないか、と思う。

 物語としては潜入捜査ものであり、法律上、共犯や犯罪教唆となるので警察としては実行出来ない詐欺組織への潜入を、退職した刑事と言う私人だから行える、と言うのも警察の協力があったからのものだろう。このように、リアリティがあり、社会性もあり、それでいて、見事にエンタメしている。さすが、韓国映画だ。


 日曜、ブルク13のIMAXで、
 「アントマン&ワスプ:クアントマニア」
 これは、身体のサイズを自在に変えられるマーベルのヒーロー、アントマンを主役にしたヒーローアクション第3弾。
 出演は、アントマン&ワスプをポール・ラッドとエヴァンジェリン・リリー。娘のキャシーを、新星、キャスリン・ニュートンが演じる。

 娘のキャシーが発明した装置により、ミクロより小さな量子世界に引きずり込まれたアントマンことスコット・ラングは、キャシーと共に量子世界の住民に保護される。
 そこへ、量子世界の征服者カーンの軍勢が現われ、スコットはキャシーと共に囚われてしまい……

 新たな「アベンジャーズ」へ向かう新展開となる本作、確かに映画としては悪くはない。カーンと言う新たなヴィランも出した……娘のキャシーもかわいい。
 (そう言えば、アイアンマンにも娘がいたな……新生アベンジャーズは、ジュニアの女の子ばっかでやるのだろうか?)
 だが、これを世界設定として考えるといささか考えさせられてしまう……マルチバースに量子世界と、さすがに世界を拡張し過ぎではないだろうか?

 もう1本、チネチッタのライブサンドで、
 「BLUE GIANT」
 これは、ジャズを題材にした石塚真一の人気コミックをアニメ映画化したもの。声の出演は「夜、鳥たちが啼く」の山田裕貴の他、間宮祥太朗、岡山天音など。

 世界一のジャズプレーヤーを目指してテナーサックスに打ち込む宮本大は、高校卒業を機に上京。凄腕ピアニストの沢辺雪祈、ドラムを始めた同級生の玉田俊二とバンド“JASS”を結成して……
 
 原作は未読。だが、これは原作ファンにも評判は悪くないようだ。確かに、コミックでは表現出来ない「音」を存分に表現、原作よりも踏み込んだ物語世界を描いているからだろう。
 その音楽は、主人公である大のサックスを馬場智章、凄腕ピアニストの雪祈を上原ひろみ、玉田を石若駿と言う実力あるプレイヤーの演奏で再現している……だが、音楽監督が上原ひろみであるせいか、映画の中では雪祈のピアノが目立って描かれているように思えた。

 これは、そんな本格的な音楽映画である一方で、正当派の青春映画でもあるのだが、おじさんには、その熱量が羨ましくもあるし、虚しさもあった――がむしゃらに、何者かになろうと努力する、その熱意は、自分にはもう失われてしまったんだな、と。


 水曜、ブルグ13で、
 「ベネデッタ」
 これは、歴史上初の女性同性愛裁判記録を原案に、ポール・ヴァーホーベンが放つセクシュアル・サスペンス。17世紀初頭イタリア。
 出演は「シンク・オア・スイム」のヴァージニー・エフィラ、「ファイブ・デビルズ」のダフネ・パタキア、「ともしび」のシャーロット・ランプリング。

 17世紀イタリア。幼い頃から聖母マリアと対話し奇蹟を起こす少女とされていたベネデッタは6歳の時、修道院に預けられた。18年後、純粋無垢なまま成人したベネデッタは、ある日、家族から逃れるため修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助ける。
 様々な心情が絡み合い、2人は秘密の関係を深めて行くが、そんなある日、ベネデッタが聖痕を受け、神に選ばれたとして新たに修道院長に就任するが……

 この映画だが、バーホーベンもいい感じに枯れたなぁ、と。
 勿論、かなりエロいし、エグいシーンも多いが、宗教のドグマに触れる部分では、描写を抑えて、観客によりどちらとでも解釈出来るようになっていて、宗教、そして愛について考えさせられるものとなっている――まぁ、それでも悪ふざけが過ぎる部分があり、一部のキリスト教圏国では、上映が禁止となってしまったのだが……
 ベネデッタを演じたヴァージニー・エフィラも、聖女と悪女の両特性を兼ね備えた感じで魅力的。
 これは面白い映画だった。 
1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年02月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728    

過去の日記

2026年
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年