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2022年10月31日23:52

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日曜は……

 日曜、Kinoシネマみなとみらいで、映画2本。1本目は、
 「君だけが知らない」。

 これは、「四月の雪」など、ホ・ジノ監督のもとで脚本を手掛けてきたソ・ユミンの監督デビュー作。
 
 山登り中の転落事故により、記憶を失ってしまったスジンは、夫のジフンの献身的なサポートで日常生活を取り戻して行くが、回復するにつれ、未来を予知するような幻覚を見るようになる。
 そんなある日、スジンは事故前の同僚に逢い、職場の私物を送って貰うが、そこにあった夫婦の写真に写っていたのは、夫とは別人の男だった。更に、怪しい隣人、謎の少女が現れ、スジンの精神は混乱し夫さえも怪しむようになって……

 この映画、一見、サイコサスペンスと見せて、これが実はかなり本格的なミステリー。
 かなり冒頭から、「予知夢」と思えるような、オカルトっぽいネタを散りばめ、夫・ジフンも、妙に高圧的な部分を見せたり、と疑わしい所を見せて、これにどうオチをつけるのか、と思っていたのだが、中盤以降、積み上げて行ったものをガラガラと崩して、それも含めて綺麗に決着してみせた。これは、凄い、さすがはソ・ユミン監督、脚本家出身だけあって、この巧みな物語展開にはやられた、と言う感じ。

 ヒロインのスジンを演じたソ・イェジは、初めて見るけれど、小柄で童顔、年齢不詳な感じが自分的には好みのタイプで、よかった。

 映画は最後に、韓国映画らしく、涙を誘う、感動のラストとなるのだが……これだけの事をやれるのであれば、もう一捻りして、ハッピーエンドを用意してくれてもよかったのになぁ、と思ってしまった。
  

 もう1本は、
 「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」。

 これは、「14歳の栞」で注目を集めた竹林亮の監督・脚本で贈る、「新感覚オフィス・タイムループ・ムービー」。

 とある小さな広告代理店で働く吉川朱海は、「この仕事が終わったら、大手広告代理店へ転職する」と。野心を持って仕事に取り組んでいた。しかし、次から次に降ってくる仕事で、余裕はゼロ。プライベートも後回しで、休みなく働き続けていた。またも泊まり込んだ月曜日の朝。後輩2人組から、こう告げられる。
 「僕たち、同じ1週間を繰り返しています」
 ここから抜け出さなくては、未来も転職もない。朱海は、部の同僚をまとめ、この状況から抜け出せるのか?

 この映画、最近多いタイムループものだが、日本の中小企業が舞台なので、ずっと同じ事やってるからループしてる事に気づかない、と言う描写には苦笑するしかない。
 この手の話だと主人公がタイムループの原因を握っている事が多いのだが、この映画では職場トップの部長がそれを握っており、その部長が変わらないと抜け出せない、と言う展開なのだが、その為に、一番最初に気づいた庶務の女性が、若手の平社員に意見して気づかせ、平社員が主任に、主任が係長に、係長が課長に、と話を上げ、最後、部長にプレゼンを繰り返して……と言う展開にも苦笑い。
 低予算で、出演者の殆どに馴染がなく、名の知れた俳優は部長役のマキタスポーツくらい。主人公の円井わんだって、主演は初めてだろう、と言うキャスト、セットもほぼ職場事務所ひとつで殆どのシーンを撮影と、言うものなのだが、見せ方に工夫があって飽きさせない。
 これは、面白い。
 そして、低予算のインディーズ映画なのに、口コミで人気が結構あり、日曜のKinoシネマみなとみらいも結構混雑していた……これは、ひょっとしたら「カメラを止めるな!」のように化けるかもしれない。
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