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2022年01月24日07:46

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土曜は……

 1月15日、土曜。今日はちょっと忙しい。

 朝食後に、風呂掃除をしたら、水槽の水替えを済ませ、かかりつけのクリニックに行ってから、まずはみなとみらいへ……駅のドトールでミラノサンドを頼んで、これを昼食とし、まずは今日の1本目、
 「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」。

 これは、アンドロイドによる理想の恋人を描くラブロマンス。
 監督はマリア・シュラーダー。主演のマレン・エッゲルトがベルリン国際映画祭銀熊賞(主演賞)を受賞している。

 ベルリンのペルガモン博物館で楔形文字の研究に従事する古文学者のアルマは、研究資金を稼ぐため、とある企業のモニター試験に参加することに。それは、アルマの「理想の恋人」としてプログラムされた男性型高性能アンドロイドをパートナーとして三週間過ごす、と言うものだった……

 この映画、人型ロボット(=アンドロイド)との恋物語、と言う散々使い古されたネタに挑戦するもの。
 この取り組みは、それなりに成功しているように思うが…… 目新しさが、従来の物語であれば、女性型ロボットとする所を、主人公を女性とし、男性型ロボットとしている辺り程度ではなぁ……

 それにしても、ドイツ人と言うのは、“恋愛”と言うプライベートな事でさえ、ここまで頑なに、そして理屈を並べるものなのか、と言う所が、興味深かったり、呆れてしまったり……


 映画の後、今度は黄金町まで歩いて、お次はシネマジャック&ベティで、
 「愛について語るときにイケダの語ること」。
 
 これは、四肢軟骨無形成症の青年、池田英彦の初主演・初監督にして遺作となった性と愛をめぐるドキュメンタリー。

 生来、四肢軟骨無形成症のイケダは、四肢が発達せず身長は100cmしかない。そんなイケダが、スキルス性胃癌ステージ4の宣告を受けた。イケダは生きているうちにセックスをたくさんしたいと考え、風俗に通ってはカメラを回し始めた……やがて、撮り溜めた映像を映画にしたい、と考えたイケダは、20年来の親友で、脚本家の真野勝成を巻き込み、虚実入り乱れた映画の撮影を始める。
 その中で、イケダの理想のデートが撮影された。
 映画のエンディングは初めからイケダの死と決まっていた。「僕が死んだら必ず映画館で上映してほしい」と言い残して、イケダは2年間の闘病後に逝去する――

 これは極めて奇妙な映画だ。
 中心となるのは、死に向かう池田英彦の闘病であり、その過程で彼が撮り溜めた風俗嬢とのセックス映像……そして、そこに、池田英彦の「理想のデート」が描かれるのだ。理想のデートは作られたものであり、彼女役は女優が演じ、台詞は脚本家の真野勝成が書いている……完全なフィクションなのだが、その世界に入り込んだ池田は、素の自分をそこで見せてしまうのだ。
 虚構の中から姿を見せる現実、そして、その先にある容赦のない現実としての池田英彦の死――描かれるのは正にエロスとタナトスであり、これを虚構と現実が入り交じる映画として、この世に刻み遺した池田英彦の生き様に敬意を覚えた。


 映画の後、ちょっと遠回りになるけど、伊勢佐木町を散策。
 フォト
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 関内駅前の「焼肉ライク」で夕食にし、それから桜木町へ。

 本日3本目は、ブルク13で、
 「ポプラン」。

 これは、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が10年間温めてきた企画を映画化したもの。
 主演は、「メランコリック」の皆川暢二。

 巷で“高速飛行する謎の未確認生物?”というウワサが流れるある朝、漫画配信で成功を収めた経営者の田上は、目覚めて仰天。股間のペニスが失くなっていたのだ。
 やがて“ポプランの会”なる集会に行き着いた田上は、同じくペニスを失った人々と共に、取り戻すための説明を受ける。ウワサの未確認生物こそ、自意識を持って身体から離れたペニスそのものであり、それを6日以内に捕まえねば元に戻らない、と言う。その居場所は自分自身が知っていると聞かされた田上は、ペニスを失った日に観た夢に出て来た、疎遠だった友人や家族の元を訪ねるのだが……

 「カメラを止めるな!」、「イソップの思うツボ」など、上田慎一郎監督は、構成で見せる映画が多いが、これはひねりのない作り……それにしても、10年間温めて来た企画がコレか、と思ってしまうが。
 もっとも、「ペニスが自意識を持って男の身体から飛び立ってしまう」、その理由が、かつての夢を忘れ、自分を見失ったからであり、それを取り戻す事が、ペニスを取り戻す事になる、と言うバカバカしくも、男としては身につまされる部分がなくもない、そんな、いささか陳腐な教訓話めいた物語を、堂々と展開出来るのは、大したもの。構成としてはオーソドックスな分、演出や描写の工夫も見られる。
 ただ、物語としては広がりもなければ工夫もなく、96分と言う比較的コンパクトな映画ながら、どうにもテンポが悪く、冗長に感じる部分があるのは頂けない。

 また、「カメラを止めるな!」の成功がありながらも、上田慎一郎監督が手掛ける映画が、依然として低予算の小規模映画ばかりなのも気になる……金がなくても大ヒットさせたから次も低予算で行こう、ではないだろう、と思うのだが。


 今日は映画3本を、映画館3つをはしごして観た……歩いた距離は10km以上になる。疲れた。
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