冬休み5日目、今日も箱根駅伝・復路をTV観戦。
昨日、TV解説で「復路は青山のピクニック・ランになるのでは」と語っていたが、その通り、首位を譲るどころかリードを広げていくばかりの展開。これぞ横綱相撲だな。
終わってみれば、復路が新記録で優勝、勿論、新記録での総合優勝。往路の記録は元々青山学院大が持っていたので、全ての記録を押さえる、完全優勝を成し遂げた。
しかも、走った10人のうち、4年生は2人だけ、1年生も大活躍しており、来年もこの強さが続きそうだ。
また、2位以下は、こちらも順位がめまぐるしく変わる展開で、今年も面白かった。
駅伝観戦の後、勿論、映画を観に行く。今日の映画は、ブルク13で、
「ヴォイス・オブ・ラブ」。
これは、歌姫セリーヌ・ディオンの半生をモデルにした音楽映画。
監督・主演を務めたのは、フランス人女優のヴァレリー・ルメルシェ。
カナダの田舎町で、14人兄弟の末っ子として生まれたアリーヌは、は、幼い頃から歌の才能を発揮。12歳で、有名音楽プロデューサー、ギィ=クロード・カマラウに認められ、レコードデビューを果たす。
アリーヌは、ギィ=クロードの指導の下で、歌手としてのキャリアを重ね、着実に人気と実力を獲得していく。ギィ=クロードとの関係はやがて恋愛に発展するが、26も年の差がある2人の関係を母は認めようとせず……
この映画、原題は「Aline」で、アリーヌと言う架空の歌姫の物語、となっているが……その生い立ちから歌う楽曲まで、セリーヌ・ディオンそのもので、これはもう、伝記映画と言っていいだろう――何の問題でこんなおかしな事になっているんだか。
ヴァレリー・ルメルシェのセリーヌ・ディオンへの愛情と入れ込み具合は相当なもので、中盤以降、再現されたステージパフォーマンスは圧巻……さすがに、歌はオリジナルを使っているのか、と思ったら、吹き替えではあるものの、この映画の為に選ばれた歌手、ヴィクトリア・シオがセリーヌ・ディオンに負けず劣らずのパフォーマンスを発揮して、再現してしまっているのだ。これは見事なものだと思う。
その一方で、映画は、音楽映画としてセリーヌ・ディオンのディスコグラフィを辿る事はせず、むしろ、ヒロインを巡る様々な愛の形を描く事に終始する――14人兄弟の賑やかな家族愛、母親の行き過ぎた、時に歪んだ愛、そして、恩人で年上の恋人となるギィ=クロードとの愛、子供への愛……それを時に滑稽に描いているのは、元々コメディとするヴァレリー・ルメルシェのセンスだろう。
セリーヌ・ディオンを、愛し、愛された「ただの普通の女」として描こうとするのは、面白い狙いではあるが、折角の見事な再現ステージシーンがあるのだ、これは普通に音楽映画にしてもよかったのではないか、と思う。
そして、それ以上に問題なのが、アリーヌの全ての年代をヴァレリー・ルメルシェひとりで演じている事……ヴァレリー・ルメルシェは撮影時57歳で、セリーヌ・ディオン当人よりも年上。長身で細面な顔立ちは、セリーヌ・ディオンとも似通っており、中年以降のセリーヌを演じるのに違和感はないが、ギィ=クロードとの恋を演じる20歳前後辺りから最早苦しく、デビュー時の12歳を演じるのは完全に無理がある……12歳ならメイクなどしてないはず、とヴァレリー・ルメルシェがすっぴんで演じるものだから、年齢以上に老けて見えてしまう……それをCGで身長140cm程度に縮めた(ヴァレリー・ルメルシェは180cm近い長身)なので、妙に頭の小さい、子供の格好をした老女が、少女の芝居をする、と言う描写となってしまい、映像的にはほぼ怪奇映画になってしまっているのだ。
監督も、ヴァレリー・ルメルシェ自身が務めているだけに、誰にも止められなかったのだろうが、これは止めて欲しかった所だ。
箱根駅伝が終わると、正月も終わったな、と言う感じになるな……
ログインしてコメントを確認・投稿する