火曜、仕事を少し早めに切り上げ、映画。
この日の映画は、
「天外者」
これは、薩摩藩士として生まれ、明治維新の後、政府役人を経て商都・大阪の基礎を作った実業家・五代友厚を描く歴史ドラマ。
天外者(てんがらもん)とは、鹿児島の方言で、並外れた人物と言う意。
主演は、今年急逝した三浦春馬。
江戸時代末期、攘夷か、開国か、国が大きく揺れる中、開国派として大勢の志士に命を狙われる五代才助(後の友厚)は、遊女のはると出会い、彼女の「自由な夢を見たい」という思いに突き動かされる。
やがて、五代は、誰もが夢見ることのできる国をつくるため、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らと志を共にするが……
映画は五代才助が坂本龍馬に出会う所から始まり、その死までを描く。物語的には、それこそ大河ドラマとして1年がかりでやるような内容で、これを2時間にまとめたせいで、物語はダイジェスト感が強くなり、メリハリに欠けるものとなってしまった。
妻の豊子の馴れ初めについても、出会いのシ−ンを描いたら、次のシーンでは子供が2人いる、と言う所まで飛んでしまい、これでは感情移入のしようもないだろう。
明治維新についても、これを日本にとっての幸福な成功体験と描き、その暗部を描かないなど視点も一方的だ。
映画とするならば、もっと取捨選択が必要だったように思う。
才覚に溢れる自信家だった五代才助が、愛した女を失い、友を殺され、そして辿り着いた境地……「死後、財産はなく、借金だけが残されていた」と言う心打つ生き様を生み出したその局面を描くべきではなかったのだろうか?
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