金曜日、仕事を定時で上がり、今日はクルマではなく電車通勤だったので、最寄り駅まで歩いて地下鉄に乗る――定時日にクルマで帰ると渋滞で通常の倍くらい時間かかるし、今日はブルク13で映画なので、あそこは駐車料金サービスがない……そんなんで今日は電車。
今日の映画は、ブルク13で、
「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」。
これは、「スイス・アーミー・マン」のダニエル・シャイナート監督が、スタジオA24と再タッグを組んだダーク・コメディ……もっとも、この映画、2018年の製作。低予算のコメディで、日本では劇場公開スルーが妥当だと思うのだが、最近、スタジオA24作品に注目が集まる中で、今さらながら劇場公開となったものだろうか?
アメリカ南部の片田舎。ジーク、アール、ディックの3人は、ガキの頃から連んでいる3バカトリオ。バンドの練習と称してガレージに集まっては、酒を飲んでバカ騒ぎする日々。それは、ジークとディックが結婚をしても変わらない、彼らの日常だった。
だが、ある晩、ディックが瀕死の重傷を負ってしまう。だが、事が明るみに出る事を恐れたジークとアールは緊急病院の前に、ディックを置き去りにして逃走。
翌日、ディックが病院で死亡し、保安官がこれをレイプ殺人として捜査を始めた事を知ったジークは、証拠隠滅を図ろうとする。その一方で、アールも町から逃げ出そうとして……
この映画、人の死を描きながら、その死を巡るドタバタコメディとしてしまう、不謹慎とも思える映画だが、まぁ、死体を七つ道具として描いた「スイス・アーミー・マン」の監督の新作と考えれば、それも当然か。
そして、この映画が描くのは、「真実」とは知らない方がよい事もあるし、それが明るみに出たら人の人生を変えるものになってしまう、と言う事……時に、それは「知らない方がいい」と言う事もあるのだが、と言うラストには考えさせられる。
現実に、様々なスキャンダルが明るみに出て、それでその人の人生や、周囲を大きく揺るがしているのを見る時、この映画が投げかけるものの意味の重さに気づくのではないだろうか。
映画としては、日本では無名のキャストばかり、低予算のバカ映画なのだけど、そこに、そんなテーマを潜ませて来る辺り、やはりスタジオA24の映画は油断がならない。
ログインしてコメントを確認・投稿する