金曜は、仕事の後、TOHOシネマズ海老名で、
「ランボー ラスト・ブラッド」。
これは、シルベスター・スタローンの代表作「ランボー」シリーズ、11年ぶりの5作目。
第4作目も「最後の戦場」としてシリーズ完結としていたが、本作は第一作の原題が「FIRST BLOOD」と対比されるように「LAST BLOOD」と言うサブタイトルを与え、今度こそ最終章を謳っている。
かつてアメリカ陸軍特殊部隊“グリーンベレー”の隊員としてベトナム戦争を戦ったジョン・ランボー。故郷であるアリゾナの、父の牧場に戻ったランボーだが、既に父は世を去り、古くからの友人マリアとその孫娘ガブリエラを“家族”として平穏に暮らしていた。
だが、ガブリエラは、自分を捨てた実の父親がメキシコにいると知り、ランボーの反対も聞かずに一人でメキシコに向かい、音信不通となってしまう。
ガブリエラを探しにひとりメキシコに向かったランボーは、ガブリエラが人身売買カルテルに拉致された事を知って……
この映画ですが、漸く平穏な暮らしを得たランボーが、ガブリエラを奪われて復讐を誓い、カルテルを自分の牧場に誘い込んで「俺の怒りを思い知れ」と仇を討ってしまう……と言う予告編で紹介された内容がほぼ全て、と言う内容。
この映画は、エイドリアン・グランバーグ監督によるものだが、映画作りに長けたスタローンは、本作でも脚本を手掛けており、物語は巧み。ガブリエラの行方不明後、一気に緊張度を高めるとそれを緩めぬままで一気にクライマックスまで持ち込み、弛みを見せないのはさすが。
また、映画とは、クライマックスよりも段取り……「ロッキー」でも印象的なのは試合ではなく、練習風景だったように、この映画でも、どのように罠を仕掛けるのか、をじっくりと見せるスタローンならではの活劇の見せ方にも満足。
一方、容赦のない人体破壊シーンはアクションと言うよりもスプラッター・ホラー描写に迫るのは、やはり観客を選ぶでだろうし、このご時世において、メキシコを悪の巣窟として描く事も気になった。
また、多くの仲間を失い、そのトラウマによるPTSDに苦しむランボーが、漸く得た“家族”さえ奪う理不尽……戦争が大きな災厄だった時代は去り、混沌とした現代ならではの物語、と言えるのかも知れないが、それは余りに惨い物語のように思えてしまった。
それは、ラスト、亡き父がくつろいでいたロッキングチェアから立ち上がり、傷ついた身体でまた旅に出るランボーを描くラストシーンによって、更にやりきれないものとなった。
せめて、「あしたのジョー」のラストのように、ロッキングチェアに座ったランボーがやがてその揺れを止める、と言う所で終わっていればまだよかったように思うのだが……
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