日曜はクルマの12か月点検の為、午前中にマツダに行ってクルマ預けたら、午後、ジャック&ベティで
「パリに見出されたピアニスト」
これは、スラム街育ちの青年と、彼にピアノの才能を見出した大人たちのヒューマンドラマ。
パリ北駅構内に置かれたピアノを弾くマチュー。その演奏を聴いた名門音楽学校のディレクター、ピエールは、彼をピアニストとして育てようと声をかけるが……
これは、ピアノ世界のシンデレラ・ストーリー。
ピアノの才能ひとつだけで羽ばたく青年と、彼を世に出す事で起死回生を図ろうとする中年男、と言う構図はありがちながらも面白くなりそうな要素だし、ピアノ演奏をダイナミックに見せる演奏シーンも見ごたえがある。
ただ、“何者でもない者”が道を定めるのが青春映画の醍醐味だとすれば、この映画の主人公マシューは、その天賦の才により、ピアニストになるのは必然のようで、物語が一本調子かつ、予定調和に見えてしまうのが惜しい。最後のコンテストで、マシューがピアノに向かう決意も、もっと盛り上げて欲しかった所だし、エピローグもちょっと長い。
色々な所がもうひとつ、と言った印象だった。
もう1本は、
「帰れない二人」
これは、「罪の手触ざわり」、「山河ノスタルジア」のジャ・ジャンクー監督が、21世紀の中国を背景に17年に及ぶ男女の軌跡を描写したラブストーリー。
主演は、ジャ・ジャンクー監督の妻でありジャ・ジャンクー組常連のチャオ・タオ。
2001年、山西省の都市・大同に暮らすチャオは、渡世人のビンの女として二人で暮らす未来を夢見ていた。だが、ある日チンピラに襲われたビンを助けようとして、チャオは銃を手にする――5年後、刑期を終えて出所したチャオはビンを訪ねるが……
原題の「江湖儿女」の江湖とは、字幕では渡世人とされているが、日本で言う「任侠」に近い意味らしい。
これは、そんな古い世界に生きる女と男のすれ違いのメロドラマ。
見た目はいかつく、腕っ節も強い男が、ちっぽけで弱い正体を露わにしていく中で、男への変わらぬ気持ち――愛情と言うよりも仁義を通す、女の姿。それを21世紀の変貌して行く中国に重ね合わせて描く……それはジャ・ジャンクー監督ならではの世界。
変わって行く中国と、変わらぬ価値観。それを詩情を以て静かに描く……見応えはあるけど、これは正直観客を選ぶかな……
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