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2019年08月17日14:40

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夏休み第4日目

 夏休み4日目も映画三昧。
 今日の1本目は、
 「ライオン・キング」。
 これは、1994年のディズニーアニメ「ライオン・キング」を「ジャングル・ブック」のジョン・ファヴロー監督がフルCGでリメイクしたもの。
 アフリカの豊かな大地プライドランドに君臨する偉大な王、ライオンのムサファのもとに誕生したシンバは、いつか自分も父のようになろうと夢見ていた。
 一方、王弟のスカーはムファサに不満を持ち、密かに王座を狙っていた……
 
 この映画は実写ではなく、登場する動物たちは全てCGで描かれている。(背景には一部実写があるようだが)
 こうした試みは「ダイナソー」から続いており、ジョン・ファヴロー監督の「ジャングル・ブック」ではモーグリ役の少年以外、全部CGで描かれていた。まぁ、そうした経緯からしても、その映像技術自体は概ね予想のつくものではあったのだけど、そのリアルさにはあらためて感嘆。ここまでリアルに動物を描けて違和感がないとすると、近い将来に映画内に登場する動物はすべてCGで事足りるのではないだろうか?
 あまりにリアルな為、本作では動物の擬人化を捨てているが、これは本国では賛否別れたそうだ。確かに、喜怒哀楽の表情は乏しく、多く登場する雌ライオンやハイエナなど、どれがどのキャラクターなのやら見分けもつかない。また、リップシンクロもおざなりでこの辺りが本国で不評だったのでは、と思われる。
 物語は、オリジナルのアニメ版を踏襲しており、アニメ版で至らなかった部分を補うために追加された舞台版楽曲は使用されない事もあって、アニメ版の問題であった、シンバの内心の変化が分かりづらいし、ムファサの死の真相を、スカー自らが群れの前で明かしてしまうなど、辻褄合わせのような不自然さも目立つ。
 また、テーマ曲として「サークル・オブ・ライフ」を謳いながら、食物連鎖が描写として描かれず、プライドランドのライオンが何を食べていたのかがはっきりしないなど、リアルな描写故に気になってしまった所も多くあった。

 「ライオン・キング」
 を観る前、財布を持ってない事に気づく……多分、鞄に入れ忘れただけ、家にあるとは思うし、スマホケースに入れたキャッシュカード付きスイカで当面の要は足りる、とは思うが、途中何処かで落とした、と言うがない事を確認する意味で、家に戻ろう、と決断。(心配性なのだ)
 桜木町駅前からタクシーで自宅に戻り、財布が家にあった事に安心、あらためて財布を鞄に入れ、横浜駅へ急ぐ……タクシー代が余分だったが、時間的には次の映画に十分間に合うな。
 有楽町駅前のタニタ食堂で昼食。
フォト
 如何にも女性ウケしそうなメニューだこと。

 2本目の映画は、ヒューマントラストシネマ有楽町で、
 「アポロ11 完全版」
 これは、アポロ11号の月面着陸50周年を記念し、アメリカ公文書記録管理局とNASAの秘蔵映像でその全貌を振り返るドキュメンタリー。
 ナレーションやインタビューを交えず、ロケット発射前から地球帰還までの9日間を、4Kリマスターされた記録映像のみで構成したもの。
 これは凄い。確かに、アポロ計画については、先日の「ファースト・マン」で描かれたし、過去幾度も映画で観ているが、これは何しろ「本物」なのだから……
 デジタル修正がかけられているとは言え、その鮮明な映像、大迫力のアングル……この歴史的イベントを全力で記録の残そうとした、その熱意と気迫が伝わって来る映像には圧倒される。
 そして、これを観ると、なぜ「ファースト・マン」がああいう映画になったのかが判る……ここまで記録があるのでは、映画に出来る事は、アポロ計画を描くのではなく、ニール・アームストロングと言う個人に肉薄するしかないだろう、と……

 3本目は、新宿に移動、シネマート新宿で、
 「工作 黒金星と呼ばれた男」
 これは、韓国の映画賞を総ナメした、事実に基づくスパイサスペンス。
 1992年、北朝鮮の核開発の実態調査のため、軍の将校だったパクは工作員として北京に飛び、実業家に扮して北朝鮮の情報を収集せよと命じられる。それは、これまでの前任者がいずれも拉致、もしくは殺害されていると言う危険なものだった。
 3年の工作活動の末、対外交渉の責任者であるリ所長に接触。信頼を勝ち得て、平壌で金正日と面会するまでになるが…… 

 この、コードネーム“黒金星”とは実在の人物。韓国の工作員でありながら、北朝鮮に便宜を図ったとして逮捕されている。
 映画は、パクがどのように工作員となり、北朝鮮の核開発状況を探るためにスパイ活動を行うものの、韓国政府の意向により意図せぬ工作を行う事になる、と言う物語をスリリングに描いている。
 ひとつ失敗すれば命がない、北朝鮮相手の情報収集活動には手に汗握らさせられるが、それ以上にインパクトあったのは、終盤の展開。
 韓国政府与党が、次期大統領選で野党民主党の金大中を当選させない為、北朝鮮に軍事的挑発を行うよう依頼していた、と言うもの。
 選挙で勝つ為、支持率を上げる為に、敢えて不要な敵を作り、意図的に緊張を高める――韓国は、右派政権では北朝鮮を敵と見なし、左派政権となれば北と融和し、日本と対立する――現在の(そして、それは韓国だけではない)にも通じる、政治と権力の厭らしさを描いて見せるのはさすがと言うべきで、これは韓国国内での高い評価にも納得。
 そして、この映画、それだけではなく、そんな政府に振り回される対外工作の最前線で、主義主張の異なる男同士が、「このままではいけない」と言う事に危機感を共有して友情で結ばれると言う、感動のドラマでもあるのです。
 この映画、尺も長ければ、政権、そして国際情勢に対する批判に、熱い男たちのドラマをも盛り込んだ、見応えのある映画だった。

 4本目、引き続きシネマート新宿で、
 「守護教師」
 これは、「無双の鉄拳」のマ・ドンソクが女子高生失踪事件に挑む元ボクシング王者の体育教師に扮したアクション・サスペンス。
 体育教師として地方の女子高に赴任したギチョルは、生徒が失踪したにも関わらず町の人々が口をつぐむ様子に不穏な空気を感じる。
 やがて、行方不明となった少女の親友で、その行方を探すユジンに協力するようになったギチョルは……

 細身イケメン俳優揃いの韓国映画スターの中で、異色の人気俳優マ・ドンソク。既にハリウッドデビューも決まった彼の魅力たっぷりのこの映画。上腕の太さ53cmと言う剛腕から繰り出されるパンチの破壊力、そして、クレーンゲームでとったぬいぐるみに喜ぶ可愛さ、とファンの期待するものをしっかり描いています。
 ヒロインのユジン役には、「アジョシ」の天才子役、キム・セロン――ずいぶん大きくなったなぁ。まぁ、10年ぶりだからなぁ、と思ったり……
 映画としては、韓国映画によるある、地方都市の閉鎖性と、その中での権力者の横暴、と言うものでお馴染みの図式。
 少女失踪の犯人は、怪しげなバーのヤクザ紛いの社長か、学校の変態教師か……と、物語は二転三転するものの、何せ主人公がマ・ドンソクなので、ちまちま推理するのは性に合わない。とにかく、障害は全部鉄拳でブチ壊し、ずかずか進んで行く物語となるのでミステリーとしては物足りないけど、爽快感はあって、観た後の満足度はなかなかだ。
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