土曜、午前中に病院に行き、水槽の水替えをし、午後、バイクに乗る。
久々だったので、始動に手こずったが、かかってしまえば快調――やはり、楽しい。
夕方、ジャック&ベティで映画2本。
映画は、
「イングランド・マイン」
これは、1980年代のイギリスのロックバンド、「ザ・スミス」のボーカル、モリッシーのデビューまでを描く青春映画。
1976年、英国マンチェスター。高校を中退したスティーブン・モリッシーは、ライブの批評を音楽紙に投稿していたが、自ら歌う勇気を持てずにいた。
ある日、美大生リンダーと出会い、彼女の後押しでバンドを結成するが……
はらは、「ザ・スミス」はその名前くらいしか知らないのだが……映画で描かれるスティーブンの姿には、苛々しながらも感情移入――こうした、他人のする事は批判するけれど、自らは批判を恐れて踏み出せない、と言うアマチュアは大量にいるから。(正直、音楽ではないけど自分もそう)
ただ、リンダーに後押しされてデビューするものの、その1回のライブで躓いて鬱病を発症とか、あまりに脆弱ではないか、と呆れもしたが……
そんな普遍性のある青年のぐだぐだっぷりを描く自体は好意が持てるのだが……最後までこれではさすがに一本調子で芸がない。
これで、エピローグにでも、「ザ・スミス」のライブシーンを入れるだけでも大分印象が変わるように思うのだが。
2本目は、
「よこがお」。
これは、「淵に立つ」の深田晃司監督によるヒューマン・サスペンス。
献身的な仕事ぶりで厚く信用されて来た訪問看護師の市子。担当する大石家の次女サキが行方不明となるが、逮捕された犯人は市子の甥に当たる人物だった。
大石家の長女、基子の勧めでその事を伏せていた市子だが、やがて事実が発覚。事件の関与を疑われた市子は、基子の裏切りとも思える発言によって追い詰められ、築き上げた生活の全てを失って行く……
これは、愛と憎しみを描くドラマ。そのふたつの感情は、決して切り分けられるものではなく「可愛さ余って憎さ百倍」とも言われるように、容易に反転したりもする。
この映画では、引きこもり、人間関係に歪な部分のある基子に、市子が翻弄される物語なのだが……連想したは、松本零士の短編マンガ「復讐を埋めた山」。このマンガにもあるように、人は、理性では勿論、感情でさえも、行動を抑止得ない。反射で、はずみで、思わぬ行動をし、思わぬ結果を招いてしまうのが人間なのだ。
この映画では、不安や嫉妬から、思わず大事な人を貶めてしまった基子、そして、そんな基子に再会した市子が無意識にしようとした行為に、それが描かれているように思う。
映画の後、今日は土用の丑の日なので、鰻重――
ま、吉野家だけどね。
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