今日は、休暇とって映画4本。
1本目は、チネチッタで、
「リトル・フォレスト 春夏秋冬」。
これは、五十嵐大介の同題コミックを、韓国で映画化したもの。同作は既に橋本愛主演で映画化されており、そのリメイクであるとも言える。
主演は「お嬢さん」のキム・テリ。
ソウルでの暮らしに行き詰まり、故郷に戻ってきたヘウォン。そこで、旧友のジェハとウンスクに再会。米作とリンゴの名産地としても知られる農村である故郷で、自給自足の生活を始めるが……
日本版は2部作となっていたが、これを映画1本にまとめた韓国版。農村での働きっぷりや日常の暮らしのシーンが大きく削られ、何だかずっっと主人公のヒロインが料理をし、食べ続ける、と言う印象となった。
自己の向き合う部分が少なくなり、母と娘の関係、そしてジェハを巡る三角関係の恋愛にドラマの比重かかけられているのも韓国流か……
あと、出て来る料理が野菜中心なのは、やはり女性向けを意識しての事なのだろうか?
また、ヒロインのヘウォンを演じたキム・テリは、韓国女優としては珍しい丸顔の童顔で、池脇千鶴の若い頃のような感じで、橋本愛とは異なるタイプなのだけど、彼女、垢抜けない所が、このドラマには上手く合っていたように思う。
2本目もチネチッタで、
「ガルヴェストン」。
これは、ニック・ピゾラットの小説「逃亡のガルヴェストン」を、「黄色い星の子供たち」などに出演した女優、メラニー・ロランが監督して映画化したもの。
主演は「インフェルノ」のベン・フォスター、ヒロインはエル・ファニング。
裏社会で生きてきたロイ。ある夜、ボスに命じられるまま“仕事先”へ向かったロイは、突然、襲われる。組織に切り捨てられたことを悟ったロイは、その場に囚われていた女、ロッキーを連れて逃げる。組織から追われる身となった二人は、果てなき逃避行の果てに、ロイがかつて過ごした海辺の街、ガルヴェストンに辿り着く
……
この物語、本来はクライム・サスペンスではあるものの、印象に残るのはガルヴェストンでのつかの間の平穏な暮らし。
この辺りは、メラニー・ロラン監督の女性ならではのセンスでしょうか?
物語としては救いのない話で、後味もあまりよくないのだけど、そんな映画の印象を変えるのが、ヒロインを演じるエル・ファニング。
ラストシーンの笑顔は正に天使のそれだ。
もっとも、そんなエル・ファニングだけに、この映画で演じるロッキーのような、本来、荒んだ役には合わない、と言う違和感もあるのだけど……
3本目は、TOHOシネマズ川崎に移動して
「コレット」。
これは、19世紀末に活躍したフランスの女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの半生を映画化したもの。
主演はキーラ・ナイトレイ。
1893年、コレットは人気作家ウィリーとの結婚を機に、パリへと移り住む。実は自分の作品を他の作家たちに書かせていたウィリーはコレットの才能に気づき、自身の自伝的小説を書かせ、それを自身の名義で発表。瞬く間に誰もが知る大ベストセラーとなって……
これは、女性に社会的地位のなかった時代、己の才能を活かして思うように生きた女性の姿を描く物語。
コレットは、夫のゴーストライターとして作品を世に出すのだけど、これが一方的に搾取される関係にない所が面白い所。
夫は、妻の文才を自分のものとする代わりに、妻が自由である事を許し、結果として、コレットは当時の女性としては、考えられない程の自由と奔放な生活を送る事になる。その一例として描かれる、夫婦がひとりの女性を同時に浮気相手にしていた……と言うのは、ブラックジョークともギャグだとも言える。
この奇妙な二人三脚は終盤まで続き、その破綻を以て物語は結末を迎えるのだけど……女性が自由でいられなかった時代に、こんなやり方で自由を勝ち得たコレットの生き様には感心する。
4本目は、夕食の後、これまたTOHOシネマズで、
「オーヴァーロード」。
これは、J・J・エイブラムスが製作した映画で、如何にも彼らしい、何でもアリのノンストップアクションとなっている。
1944年6月、ナチス占領下の欧州への大反攻である「オーヴァーロード」作戦の為、フランスに送り込まれた米陸軍の空挺部隊。
彼らはノルマンディー上陸の“Dデイ”前日に、ドイツ軍の通信基地がある村に潜入し、通信塔を破壊する任務を受けていた。
だが、部隊の新兵であるボイスは、村の教会の地下にある研究施設で、ドイツ軍が秘密裏に行う研究の事を知って……
この映画、戦争アクションか、と思っていたらさにあらず。
ドイツ軍に占領されている村の娘と出会った所から、怪しげな空気が立ちこめ、すっかり映画はホラー映画のノリに……
正直、ホラー映画が苦手なだけに、この辺りで「観なきゃよかった」と後悔したりもしたのだが、その正体は途中で判明、死者の復活と不死身の兵士を生み出すナチスの研究と、それにより生み出されたゾンビと戦う、と言う展開になって行く。
もっとも、それでも、戦争アクションとして、通信塔破壊はあくまで目的としてあり続け、そこに救出ミッションを重ね、その陽動作戦を含めた、あれこれ盛り沢山のノンストップアクションになだれ込む怒濤の展開には引き込まれる。
出演俳優に有名俳優はおらず、映画としてはB級のノリではあるが、これはなかなか。
あと、村娘のクロエを演じたマティルド・オリヴィエはこれが映画デビューであるものの、現代映画のヒロインらしく、行動的で、銃にナイフに火炎放射器と、果敢にアクションもこなして、今後、要注目。
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