水曜は、仕事で外出。
その帰り、例によって寄り道し、109シネマズ川崎で、
「愛がなんだ」
を観よう、と思っていたのだが……これが何と満席、チケット完売。
平日でチケット完売?……確かに、今日はレディスデーではあるが、それにしても、岸井ゆきの、そんなに人気あるとは思わなかったな……
まぁ、仕方ない。これは連休中に観よう。映画館も、平日にチケット完売するような人気作を1週で打ち切りにはしないだろう。
しかし、寄り道しておいて、そのまま帰るのも勿体ない。
……と言う事で、時間と場所の近い映画を探し、チネチッタで、
「ヒトラーvsピカソ 奪われた名画のゆくえ」
を観る事にした。
これは、第二次大戦中、ナチスにより弾圧・略奪された美術品をめぐるドキュメンタリー。
ピカソやゴッホなどの名作に退廃芸術の烙印を押す一方で古典主義的な作品を擁護し、ユダヤ人富裕層から美術品を没収した背景や、略奪された美術品が辿った闇の美術史に迫る。
ナチスが美術品の力を支配に利用と、その利権に群がる人々……と言う史実は興味深いものがあるし、映画好きであれば、米軍の美術品保護&奪還作戦を描いた映画、「ミケランジェロ・プロジェクト」や、戦後のユダヤ人遺族による美術品返還訴訟を描いた「黄金のアデーレ」を思い出し、その実像を見る事が出来るのもまた同様。
ただ、紹介されるエピソードのそれぞれは興味深いのだけど、それらを束ねていく物語、と言うかこの映画ならではの主張が弱く、バラバラの印象を受けたのが残念。
最後に紹介された、ピカソのアトリエを訪れたナチス高官とピカソの会話――「ゲルニカ」を指して、「これはあなたが描いたのか」と問うたナチス高官に「これはあなた方が作ったのだ」とピカソは答えた――は、確かに印象的で、これが邦題の所以ともなっているので、これをテーマに対立軸を明確にしてまとめたら映画としては面白くなったように思うのだが。
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