最近観た映画をざっと紹介。
「喜望峰の風に乗せて」
……よくもまぁ、この題材で映画にしたもの。どうにも感情移入出来ないエピソードをコリン・ファースの演技力で強引にまとめた感じです。
「蜘蛛の巣を払う女」。
これは、なんとも後味のよくない映画だし、ヒロインの魅力もちょっと……
「マスカレード・ホテル」
これはまぁ面白かった。キャストは豪華だし、木村&長澤の主役コンビも魅力的。ミステリ&サスペンスとしても悪くないです。
ただ、間に挿入される人情噺がちょっとクサいのと、その妙な盛り上がりがドラマの流れを削いで、中弛みを作るような感じがあるのは気になりました――まぁ、TVドラマ流なんだよな、と……視聴者を飽きさせないよう、15分に1回くらいずつ盛り上げてオチつけて、と言うのをやるから、串団子的な展開になり、映画として終盤に盛り上がる感じが削がれるんです。
少なくとも、生瀬のエピソードは削った方がいいし、冒頭の濱田岳も勿体ない――もっとも彼の存在感故、ミスリードさせられたので、その意味では効果的なんだが……
あと、予告編ははっきりネタバレしてるのが判る……記憶力のいい人なら、あれから犯人判るだろうな、と言う事で、これはちょっと気をつけて欲しい所です。
木村拓哉は、刑事役は初めてだそうで、それ故に「今までにない役柄」と言われけれど、でも、キャラクターとしては「HERO」の検事そのまま。
(その意味では終盤の逮捕劇は相当皮肉な展開です)
むしろ、「検察側の罪人」の方が年齢相応で意欲的な役柄だったように思います。
「大人のためのグリム童話」
これは完全にアートです。これもまたアニメーションだ、と言うのがスゴい。
「パジュランギおじさんと、小さな迷子」
これは、ずるい、と思わせる演出なんだけど、最後は確かに感動的。これには久々にボロ泣き。
日本人の好きな「泣ける映画」ってやつで、これは結構な客の入りでした。
「マイル22」
これは、どうなんだろう……
このアクションを描くのに、この難解な物語が必要か?……多分、観てる人の大半は頭がついていかないんじゃないだろうか?勿論、アクションの見応えはあり、それでも面白い、かもしれない。
でも、動機の判らないアクションは面白くない、と思うのだけど。
あ、でもこれ続編出来そうな感じです。
ただ、続編やるにせよ、こーゆーやり方をする、と言うのは……
「チワワちゃん」
これは、日本版 「スプリング・ブレイカーズ」 と言った所でしょうか。
岡崎京子原作の映画作品としちゃ、これが一番の出来のような気がします。
綺麗ごとの最近のキラキラ映画とは一線を画す、見事な出来栄えの青春映画。
若さ、と言うのが、如何に愚かで、カッコ悪く、いい加減で、「絆」やら「友情」やら「愛」なんて言葉が如何に空虚なものかを叩きつける。
何せ、“友達”の本名さえ知らなかったりするんだから。
それを、言葉ではなく、若い俳優が身体を張って演じる。映画ってのはこうでなきゃいかんのです。
もっとも、これは見る人を選ぶ。
ハマる人には面白いだろうし、そうでない人にはゴミのような映画に見えるはず。
(青春なんぞ、そもそもがそんなもんなのだけど)
ただ、「スプリング・ブレイカーズ」の突き抜けたような感じもなく、ずるずると深みに落ちていく展開にも爽快感はない。
ただ、だからこそ、最後にミキの見た幻が心に刺さるのだけど。
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