火曜に鑑賞。
これは、1974年に製作されたチャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」を、ブルース・ウィリス主演でリメイクしたもの。
監督は’70年代映画のリメイクばかりを手掛けるイーライ・ロス。
シカゴの緊急外来で働く医師ポールの留守中に家族が強盗に遭い、妻は殺され娘は昏睡状態になってしまう。
一向に捜査が進展しない最中、ポールは偶然、手にした拳銃を以て自ら犯人を追い、復讐に乗り出すが……
治安の悪化、多発する凶悪犯罪……その中で、一般市民が平和に暮らすにはどうすればよいのか。現代の米国社会が抱える問題に迫る社会派にも出来そうなテーマを抱えながら、そこは、さすがイーライ・ロス、そんな事には興味はない。
偶然、手に入れた拳銃が事態を解決に導く、と言う安易な展開には、いささか呆れてしまうものの、まぁ、イーライ・ロスの映画で、ブルース・ウィリスが主役ならば、それも仕方ない所か。もっとも、犯人のひとりを拷問し、主犯格を吐かせるのに用いられたのは銃ではなく、ポールの医者としての知識と医療器具である、と言う辺りに、「銃が人を殺すのではない。人が殺すのだ」と言うのを逆説的に描いているようにも思えたが……買い被りかもしれないな。
主人公のポールを演じるのはブルース・ウィリスだが……やはり、銃を構えるのが様になりすぎていて、“即席仕事人”に見えないのが惜しい。むしろ、ポール・ジアマッティとか、ガンアクションのイメージがない俳優の方がよかったのでは、と思ってしまった。
イーライ・ロスならではの人体破壊の残酷描写(エロではなく、これでR15)もあり、インターネットやSNSの多用など現在社会ならではの描写も盛り込まれ、いささかブラックな部分もあるが、ユーモアもたっぷり。
ラストの意外な明るさもあって、娯楽作としてはなかなかの出来ではあるが、さすがにこれは如何なものか、と言う部分を多分に持つ映画だ。
ログインしてコメントを確認・投稿する