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チャイルドドクター国際医療協力コミュのメリーの住む「スラム」

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メリーはスラムに住んでいます。
しかし実際の「スラム」を見たことのない人にとって、
「スラム」という単語だけで、
そこがどのようなところなのか想像することは難しいかもしれません。


「スラム」と聞いて何を思い浮かべますか?
一言でいうとどんなイメージですか?と問われれば、
「治安の悪いところ」と答える人が多いかもしれません。

しかし、治安が悪くなるのは結果的なことであって、
スラムの本質は「劣悪な生活環境」や「貧困」にあります。


「スラム」という言葉は19世紀のイギリスで生まれました。

当時のオックスフォード英語辞典によれば、
「貧しい人々が住む、人口密度が高く、生活環境の劣悪な、街中の一角」
というように記述されています。

そして、21世紀の現在は、
国連により以下のように「スラム」に定義づけがなされています。
要件は以下の5つです。

1.生活に必要な水が容易に手に入らない
 (Access to improved water)
2.衛生管理がなされていない(家にトイレがない)
 (Access to improved sanitation)
3.家の構造がしっかりしていない(床、壁、天井のある家に住んでいない)
 (Durable structure)
4.居住空間が十分でない(具体的には、1部屋に3人以上住んでいる)
 (Overcrowding)
5.そこに住む権利が保障されていない
 (Secure tenure)

都市内部において
この5つ要件のうち一つでも欠けている家庭に住む人々を
「スラム居住者」とみなし、
これらの人々が住むエリアを「スラム」と呼んでいます。

一つでも欠いてはいけないとは厳しいではないか、
と思う人も中にはいるかもしれません。

しかし、想像してみてください。
これらのうち一つでも欠けている環境で生活する自分の姿を。

水が容易に手に入らないスラム居住者は、
雨水を大事に貯めて生活用水に使います。

トイレを持たないスラム居住者は、川辺、空き地や道端で排便をします。

そこに住む権利が保障されていないスラム居住者は、
何の前触れもなくブルドーザーで家が取り壊されてしまいます。
もちろん代わりに住むところの当てもなく。

このような生活環境で健康的な生活が送れるはずがありません。
それは数字にも顕著に現れます。

5歳以下の栄養失調児の割合:
非スラム居住者8.1% スラム居住者21.0% (ケニア)  

5歳以下で気管支系の病気にかかる割合:
非スラム居住者17.7% スラム居住者26.9% (マラウィ)

5歳以下致死率の割合:
非スラム居住者8.1% スラム居住者17.4% (ナイジェリア)

エイズ感染率:
非スラム居住者10%、スラム居住者17% (南アフリカ)

などです。
(どこかの国に特異の問題ではないということを示すため
各国の数字を紹介しました。)

また、健康面ばかりではなく、
機会の面でもスラム居住者は平等ではありません。

女児の小学校進学率:
非スラム居住者85.8% スラム居住者64.4%(カメルーン)

女性識字率:
非スラム居住者82.7% スラム居住者45.2% (ブルキナファソ)

*女性の数字を載せましたが男性よりも女性の方の差が顕著です。

2005年現在「スラム」には、世界中の人口の6分の1、
つまり10億人が住んでいます。

都市人口の9割以上が
スラム居住者という国もアフリカでは少なくありません。

中国、インドはそれぞれ2億人近いスラム居住者を抱えています。

そして、スラム人口は現在も増え続けています。
国連の試算では、2020年までに
15億人がスラム居住者になるといわれています。


そして、メリーはそのような10億人のひとりなのです。

メリーはナイロビのスラムに生を受け、生まれながらにして
母子感染によりHIVという重荷を負ってしまいました。
彼女は1日に2回、決まった時刻に抗HIV薬を生涯、
飲み続けなければならないのです。


このトピックを通じて、
一人でも多くの人がスラムに関心を持っていただけることを祈ります。

文:城譲(たちゆずる:UN-HABITAT/国連ハビタット本部)
編集:高見信彦・梶田和子・高木忠智・三浦悠乃


UN-HABITAT(国連ハビタット)
http://www.unhabitat.org/ (英語)
http://www.fukuoka.unhabitat.org/ (日本語)

(データはUN-HABITAT資料より)

コメント(14)

フィリピンのスモーキ−・マウンテンで知り合ったスラムに住む仲間のうちにお邪魔してそこに寝泊まりした事があります。
寝ていると顔の上を5センチもある巨大ゴキブリがわさわさと通っていきます。でもそこに住む人々は驚くほど前向きで、そこで教会へ行き、学校にも通っていました。アフリカとはちょっと事情が違うかもしれませんが、たいへんア彼らの生活と、それにもまして彼らの素晴らしい笑顔を見てきました。

写真はその時僕が撮った物です。


昨日のアカデミー賞で、中国のエイズにかかった少女のドキュメンタリー映画、"The Blood Of Yingzhou District" が選ばれましたが、世界にもっと理解の目が広がるといいですね。
http://www.unaff.org/2006/f_blood.html
学生時代・・・ユニセフ基金やチェルノブイリ基金の活動をしてました。

その日一日をご飯も食べれて、しっかり働けて・・・ぐっすり眠れる。当たり前のことがスラムだけでなく・・・できない国の地域がある。そのことは忘れてはいけないですね。

私のもうひとつの夢。看護師としてはたらいてるので、「国境なき医師団」や海外のNPO団体に入って活動すること。この夢がかなえば、高校生ん時からの夢が かなった証拠です。

私も頑張ります。。。
考えられないような不幸です。。特にわが子が、、と思うと
いても立ってもいられません。。

これを読むと、私達日本人が特別に恵まれているんだってことがよくわかります。それなのに、傲慢にも私達は更なる物質的幸せを欲しがろうとしていますね。

そういうことに気付いた人が、ささやかでもいいから 何かを始めれば、やがてその力が束になって、何かをなすことが出来るかもしれません。世の中にはココロを持っていても気付かない人がたくさんいるんだと思います。

今、自分に出来ること、、この現状をたくさんの人に伝えることです。これだったら誰にでも出来るんじゃないかな。。

差し支えなければ、宮田さんの 日記を
私の日記に貼り付けさせていただき、私のところに訪れる皆さんに読ませたいのですが・・可能でしょうか??
私も、先月にナイロビのキベラスラムに行きました。
私の彼氏(ケニア人、イギリス在住)の実のおばあちゃんが住んでいるので、訪ねました。
おばあちゃんは、長年住んだスラムを離れるのを嫌い、他の家族と一緒に住まずに、友達2人と住んでらっしゃいます。
家の中には、電気はありましたが、水道はなくトイレ、お風呂、水道は、共同でした。
初めスラムを見た時は、驚きましたが、実際、人が力強く毎日を生きています。
私は、将来、結婚後ケニア(モンバサ)に移住する予定です。
スラムに住むおばあちゃんや、人々の為にお役に立てたらと思います。
「スラム」という言葉の定義、初めて知りました。

裕福な日本で生活している私たちが、「スラム」に住む人々を本やテレビで見て、実態も分からずにただ「かわいそう」と思うのは先進国に住む人々の自分勝手で無責任な同情ですね。

スラムにとどまることを選ぶ人もいるということ、驚きました。

恵まれている中で生きているのに何もできていない自分は弱いなぁ、と痛感します・・・。
あたしは看護師?年生、このコミュは友達を通じて知りました。
海外ボランティアには高校の時から興味があり、でも実際には何もできておらず・・・もどかしい毎日を送っていました。
今は念願の小児科で働いているけど、まず目の前にいる子供達と正面から向き合うことで精一杯です。
もぅすぐ?年目になるので、少しずつ視野を広げて、いつかは看護師&一人の人間として世界の子供達のことにも正面から向き合えるような活動ができたらな・・・とゆぅのがあたしの大きな夢です。
まだその夢のスタート地点にようやく立てたかな・・・とゆぅくらいなので、今は何不自由の無い生活が送れている自分がどれだけ幸せなのかをかみ締めながら自分にできることをできたらなと思っています。

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